士幌町31年度教育行政執行方針 学校改善プラン策定 授業時数確保に向け取組(市町村 2019-04-05付)
士幌町教委・堀江博文教育長
【帯広発】士幌町教委の堀江博文教育長は31年度教育行政執行方針において、学力向上に向けて学校改善プランを策定することを表明した。また、小・中・高校に導入したコミュニティ・スクールの継続、医療的ケアが必要な児童生徒が就学する学校への看護師配置、授業時数の確保に向けた取組などを推進する。
執行方針の概要はつぎのとおり。
【学校教育】
▼基礎・基本を身に付けた確かな学力
▽学校改善プラン
各学校では、子どもたちの学力向上のために、全校的な学校改善プランを策定し、継続的な取組を粘り強く進める一方、具体的な授業改善や個に応じた指導の充実に努めているが、今後はそれらの取組をさらに充実させていく。
▽臨時教諭等の配置
必要に応じて学校に臨時教諭、臨時講師、支援員を、医療的ケアが必要な児童生徒が就学する学校には看護師の配置を行う。
▽外国語教育
全面実施前の本年度は、5・6年生は外国語活動35時間と外国語25時間の計60時間を、3・4年生は外国語活動30時間を先行実施することとし、来年度から確実に実施できるよう準備を進める。
▽特別支援教育
特別支援教育については、校内連携会議や特別支援教育コーディネーターを中心に、全職員による特別支援教育の推進体制の充実を図るほか、特別支援教育支援員を要所に配置して、子ども一人ひとりの能力や可能性を伸長するきめ細かな指導・支援に努めていく。
また、子育ち支援連携協議会で協議し、特別な教育的支援が必要な子ども一人ひとりに乳幼児期から学校卒業後まで一貫した支援を推進する。
▼優しさと思いやりのある豊かな心
▽道徳教育
道徳の授業を参観日等で広く公開することに努めるとともに、道徳教育用教材『私たちの道徳』や北海道版道徳教材『きた・ものがたり』『北海道おもてなしハンドブック』を学校教育全般にわたって有効に活用するよう努める。
また、「特別の教科 道徳」は、小学校は昨年度から全面実施され、中学校は本年度から全面実施となることから、考え、議論する道徳に基づく授業改善等を確実に推進するよう指導していく。
▼学校給食
学校における食物アレルギー対応の指針および学校における食物アレルギー対応マニュアルを活用し、町内の学校におけるアレルギー対応について、町内の関係者が共通認識をもって対応に当たる。
▼士幌高校
町立高校である士幌高校の魅力をより一層高め、環境に配慮した安全・安心な専門性の高い農業教育を実践することを目標に、全教職員が一丸となって取り組んでいく。
▼授業時数の確保に向けた取組
一昨年度から小・中学校を対象に土曜日に学校行事等を実施した際、少なくとも1回は翌月曜日を休業日とせず授業日とする取組を実施しているが、本年度にあっては、天皇即位に関する休日法の公布に伴い授業日数が少なくなるため、2回実施する。
▼CS(学校運営協議会制度)
地域住民や保護者が学校運営に参画し、学校が地域と一体となって子どもたちを育み、特色ある学校づくりを推進するCSを昨年度から認定こども園を含め町内のすべての小・中・高校に導入したが、今後より一層、学校運営の基本方針や活動状況などを保護者や地域住民と共有していく。
▼学びをつなぐ学校づくりの実現
学校が保護者や地域住民の期待に応え、子どもたち一人ひとりの力を最大限に伸ばすためには、認定こども園・小学校・中学校・高校の各学校段階間の連携・接続を図りながら、管理職がリーダーシップを発揮して学校運営に当たるとともに、教職員がそれぞれの力を発揮できる環境づくりが重要。このため、教員が子どもと向き合う時間の確保に向けて、学校における働き方改革を推進するための方策をさらに検討し、取組を一層推進する。
(市町村 2019-04-05付)
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