北竜町31年度教育行政執行方針 CSで小・中連携強化 新たに英語の公設塾(市町村 2019-04-05付)
北竜町教委・本多一志教育長
【岩見沢発】北竜町教委の本多一志教育長は31年度教育行政執行方針で、小・中学校が一体となった組織としてコミュニティ・スクールを導入する考えを示した。新たに英語の公設学習塾を開設し、学習意欲の向上を図るとした。
教育行政執行方針の概要はつぎのとおり。
▼学校教育の充実
新学習指導要領の趣旨を踏まえ、子どもたちが様々な社会変化を乗り越え、郷土を担い、未来を切り拓いていける生きる力を身に付けるため、必要とされる資質・能力を教育課程で明確にし、その実現に向かって学校と社会が目標を共有し、学校での教育と社会との連携・協働によって育んでいく社会に開かれた教育課程を進めていく。
各学校が子どもたちの実態等を把握し、カリキュラム・マネジメントの視点をもって、教育課程の改善や充実を図るとともに、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を進め、創意工夫しながら教育活動を推進していくことができるよう、指導・支援していく。
また、小・中学校間の連携をさらに強め、9年間を通して見守り育てるという認識を共有し、一体感をもって学力や体力の向上、心の教育の充実に努めるとともに、保育所との連携も図っていく。
確かな学力の向上について。子どもたちが主体的な学びを通して、学ぶ楽しさと、分かる喜びを実感できるよう、全国学力・学習状況調査等の結果を活用して学力や学習状況を評価・分析し、課題を学校内と各学校間で共有し、PDCAサイクルで課題解決への取組を進めていく。
望ましい学習習慣や生活習慣の定着を図るため、中学校の各学期定期テスト期間を小学校でも家庭学習に力を入れる期間とするなど、学校、家庭、地域との連携を強めていく。本年度、小学校2学年と3学年、5学年と6学年が複式学級に該当することから、町費により臨時教員を採用し、学年ごとに学級を維持していくとともに、学習支援員1人を継続配置する。
小学校での外国語教育については、外国語指導助手の活用と英語専科外部人材講師を配置するとともに、中学校英語教員による小学校への乗り入れ授業などの小中連携した取組を行い、指導方法の研鑚と子どもたちの生きた英語力の育成に努めていく。外国語指導助手については、例年どおり授業のほか、保育所での交流会や学童保育等でも活用していく。また、新たに英語の公設学習塾を開設し、子どもたちの学習意欲の向上を図っていく。
特別支援教育については、小学校では1学級増の4学級設置、中学校では1学級を新設し、インクルーシブ教育の視点で、教育支援計画の作成や、きめ細やかな学習指導を学校と連携を取って進める。小学校に特別支援教育支援員1人を継続配置する。
豊かな心の育成については、学校の教育活動全体を通して、規範意識や倫理観、命を大切にする心や思いやりの心を育み、「特別の教科 道徳」の時間を基軸に、深く考え議論する姿勢を培うとともに、自己肯定感・自己有用感の醸成にも努めていく。
健やかな体の育成については、学校の教育活動全体を通して、体力や運動能力の向上に努め、学校と家庭が一体となって規則正しい生活習慣の確立を図るとともに、部活動やスポーツ少年団活動などによって、心身の健全な発達が増進されるよう支援していく。
信頼される学校づくりについては、コミュニティ・スクールを小・中学校が一体となった組織として本年度から導入し、保護者や地域住民の声を学校運営に生かして、小・中学校の連携を強固なものとし、義務教育9年間を見据え、学校と地域が連携・協働して子どもを育てる地域とともにある開かれた学校づくりを進めていく。学校における働き方改革については、町アクションプラン、部活動の在り方に関する方針をもとに、国や道の動向に注視しながら推進していく。
学校施設の整備については、子どもたちがより良い環境で充実した教育が受けられるよう、教育環境の整備に努めていく。小学校では児童用パソコンの更新、グラウンドトラック面整備、中学校では教師用パソコン、タブレット購入などを行っていく。
(市町村 2019-04-05付)
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