札幌市中学校長会31年度運営方針 監査報告活用など4点 橋本会長が4月定例会で説明(関係団体 2019-04-15付)
橋本会長があいさつ
札幌市中学校長会4月定例会・研修会における、橋本敏昭会長のあいさつ概要はつぎのとおり。
新たに22人の校長先生を会員に迎えて、31年度がスタートした。21人の校長先生には、心身の健康に気を付けて、校長として充実した日々を送ることを願う。
新年度がスタートし、学校の最終責任者の職務の重さに、日々緊張感をもって過ごされていることと思う。教職について以来、これまで温めてきた目指す学校づくりに、そして子どもたちのために日々尽力することを期待する。
31年度の校長会の活動方針および活動の重点については、札幌市中学校長会規約第2条の目的に掲げられている「校長としての職能向上を図ること」「中学校相互の連絡を図り、関係諸団体との連携を保つこと」「中学校教育の振興上必要な諸般の問題を調査研究し、その解決促進に当たること」の3つを基本に進めていきたいと考えている。
きょうは、校長会の運営にかかわって4点説明する。
1点目は、会務監査報告を生かした校長会運営について。
規約第10条に基づき、29年度末に監査委員による会務にかかる監査が行われ、昨年度は中間監査、年度末監査があった。監査委員からの指摘事項を真摯に受け止め、改善に向けて誠実に取り組んでいきたい。
昨年度末の監査において、今後の校長会の在り方として「情報共有と行動連携する校長会」「一人ひとりの校長を支える校長会、校長会を支える一人ひとりの校長」を示してもらった。本年度の活動の重点に反映するとともに、本年度のテーマとして進めていく。
2点目は道中、全日中、大都市の各研究大会への派遣の増員について。
監査委員の指摘事項に、発展願いたいこととして、「全日中、大都市、全道などの各研究大会への会員の派遣増」がある。職能向上に向けた取組として研修体制の充実は重要なことであり、市中予算の派遣として「道中研究大会道中空知・岩見沢大会参加62人(および道中費用負担による参加6人)」「全日中群馬・前橋大会参加12人(および道中費用負担による参加5人)」「大都市中学校長会名古屋大会参加10人」の3点の派遣を計画・調整している。
3点目は校長の本来の仕事である学校での仕事が担保される校長会について。
30年2月、校長会発行の「札幌市中学校教育70年」の中から、23年度会長の本間良夫校長先生の寄稿文の一節を紹介する。
「校長として学校にいることは、子どもが頑張っている姿をよりとらえることができ、併せてそれにかかわる教職員の様々な仕事ぶりを目の当たりにできる機会が増す。そうした姿勢による校長としての存在感は何にも代えられないものであり、“校長のステータスは外勤することにある”と言って学校にあまりいない校長がいたという風聞や誤った見識は早晩、払拭されることになったと思います」。
29年度の監査では、「校長の本来の仕事である“学校での仕事”が担保される校長会」についての指摘があった。例会・研修会の時間の見直し、時間短縮、研究にかかるアンケート調査の在り方、資料を見れば分かるものは説明を省略するなどメリハリを付けた会の運営など、具体的な内容についての指摘もあった。関係諸団体との連携を図る諸会議への参加、職能向上のための研究大会や研修会への参加など出張の機会が多い中、「学校にいること」ができる組織運営が課題である。
4点目は校長会の研究成果『研究紀要』の積極的かつ有効活用について。
これから生徒対象の講話、職員会議や研修会での職員向けの講話、さらにPTA総会、学年懇談会、町内会・地域の会合でのあいさつが続く。
こうしたあいさつの機会は校長が学校経営方針を周知する貴重な機会であり、様々な工夫をして話されていることと思う。
そのときにヒントになるのが研究紀要。ことしも11月20日に開催予定の全体研修会に向けて、研究が進められることになる。
当日の発表から学ぶことは多いが、特に新しく校長先生なった先生には、できるだけ早い時期にこの研究紀要と校長会のフォルダを開いてみることをお勧めする。
学校経営に生かせるところ、職員や保護者への説明に使える多くの資料がある。とは言いつつ、なかなか目を通す時間はないもの。部会毎に、研究発表、執筆にあたる校長先生の担当を決めることになる。担当になると所属の部だけではなく、他の部も含めて過去にさかのぼってこの研究紀要を読まざるを得ない状況になる。
担当になると、大変だが、それに見合うだけの得るものがある。前向きにとらえて、研究推進を担当していただければと思う。
(関係団体 2019-04-15付)
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