市立小・中の学校事務共同実施―札幌市教委　全市拡大へ試行　本年度も各区に拠点校、連携校

（市町村 2019-05-09付）

　札幌市教委は本年度も引き続き、小・中学校の事務職員がグループで事務を行う「共同実施」を試行する。各区１校の拠点校に、それぞれ連携校を設置する。今後、共同実施の全市拡大に向けて一層の取組の充実を図る。

　取組は、学校組織全体の総合力の向上と学校運営の向上を図ることを目的としている。

　市教委では、平成２９年度から施行を開始しており、２９・３０年度は６１校、本年度は上野幌西小学校・上野幌東小学校の統合を受けて６０校で実施する。

　試行に当たり、事務の効率化や精度向上、グループの所管事務の拡大を図るため、業務内容の基本を①共同事務処理②各校事務支援③人材育成等―の３点としている。

　③では、グループ内でＯＪＴを行うなど、事務職員同士のかかわり方を多様化する。情報共有やノウハウ伝達の機会をつくることで、資質向上を図る。

　グループワークを行う上で中心となる拠点校は、市内各区に１校ずつ設置。それぞれの連携校は中央区４校、北区５校、東区５校、白石区５校、厚別区４校、豊平区７校、清田区４校、南区６校、西区５校、手稲区５校となっている。

　夏以降、関係団体と今後の体制についての説明などの調整を進め、８月には学校事務職員を対象とした説明会を開催する予定。

　今後の全市拡大に向けて取組を推進していく。

(市町村 2019-05-09付)