札幌らしい特色ある学校教育　４８校を研究実践校に指定　雪・環境・読書などテーマ

（市町村 2019-05-08付）

　札幌市教委は、札幌らしい特色ある学校教育推進事業の本年度研究実践校を決定した。雪・環境・読書などのテーマに４８校を指定。各研究実践校はそれぞれのテーマに沿って、特色ある教育活動を推進していく。

　札幌らしい特色ある学校教育推進事業は、すべての学校が育てたい力を明確にしながら取り組む特色ある教育活動の推進を目的に実施しているもの。札幌市教育推進の目標に基づく、自立した札幌人を育成するためにすべての学校が共通に取り組む３つのテーマ「北国札幌らしさを学ぶ“雪”」「未来の札幌を見つめる“環境”」「生涯にわたる学びの基盤“読書”」を中心に据えている。

　また、前年度は事業が１０年を迎えたことから、事業の今後の在り方を検討するプロジェクトを実施。報告書で成果と課題を発信した。

　今回、４８校を研究実践校に指定。雪・環境・読書に関する教育課程研究実践校はそれぞれ５校で、雪・環境・読書を題材とした教育活動について、報告書で示された「幼・小・中・高のつながりを意識する視点」「発信」の２点を意識した実践研究を行うこととしている。

　また、さっぽろっこ農業体験事業研究実践校は３０校で、農業体験を通して、食の大切さへの理解を深める取組などについて研究する。

　市立図書施設を活用した授業研究実践校は３校指定。市立図書施設を活用した授業を通して、児童生徒が市立図書施設の活用への関心を高め、学校と市立図書施設のつながりが一層図れるように取り組んでいく。

　きょう８日にさっぽろっこ農業体験研究実践校について、あす９日にそれ以外の研究実践校についての第１回研究実践校連絡会議兼推進検討プロジェクト会議を開くこととしている。

　雪・環境・読書の研究内容と研究実践校はつぎのとおり。

【雪】

▼雪に関する教育課程研究実践校＝ひがしなえぼ幼、北九条小、新琴似緑小、屯田北小、米里中

【環境】

▼環境に関する教育課程研究実践校＝西白石小、富丘小、定山渓中、福井野中、市立札幌大通高

▼さっぽろっこ農業体験事業研究実践校

▽野菜、果樹等の収穫体験＝北都小、月寒東小、東山小、藻岩小、南小、定山渓小、石山緑小

▽田植えと稲刈り体験＝屯田北小、札幌小、美しが丘緑小、前田小、前田北小

▽酪農体験＝東苗穂小、大谷地小、米里小、簾舞小、藻岩南小

▽さとらんど子ども学習農園を活用した収穫・調理体験＝栄町小、栄緑小、旭小、発寒東小、新陵東小

▽バス手配のみ＝山鼻小、幌北小、あいの里東小、札苗北小、青葉小、美園小、西岡北小、新発寒小

【読書】

▼読書に関する教育課程研究実践校＝手稲中央幼、平岸高台小、月寒中、稲積中、市立札幌旭丘高

▼市立図書施設を活用した授業研究実践校＝上白石小、西岡小、北の沢小

(市町村 2019-05-08付)