学校職員の懲戒処分指針改正―札幌市教委 痴漢、ストーカーは免職 5月以降の非違行為に適用(市町村 2019-04-25付)
札幌市教委は、学校職員の懲戒処分に関する指針を改正した。教育に携わる公務員として著しく不適格な行為と判断されるわいせつ行為等について、対象となる行為を具体的に明示。これまで「免職または停職」を標準例としていた痴漢行為や盗撮、のぞきなど、「免職、停職または減給」を標準例としていたストーカー行為を含め、原則として免職とする厳罰化を図った。5月1日から発生した非違行為から指針を適用することとしている。
市教委では、平成24年5月に懲戒処分に関する透明性を確保するとともに、職員の非違行為を未然に防止することを目的に懲戒処分の指針を策定。学校に勤務する職員の職務は、児童生徒および保護者等との信頼関係によって成り立つなど、公務員として高いモラルが求められることから、市長部局の指針を基本としつつも、学校現場に特有の事由を追加・補正した形のものとした。
近年、盗撮や児童ポルノ所持など、わいせつ行為等を事由とする懲戒処分事案が多発していることから、学校職員によるわいせつ行為等に対して、厳正に対処する方針を明確に示すとともに、未然防止に向けた抑止力としての機能を強化することを目的に、指針を改正。処分量定の厳罰化を行った。
改正内容をみると、公務外非行関係の項目において、「免職または停職」を標準例としていた痴漢行為や盗撮、のぞきなど、「免職、停職または減給」を標準例としていたストーカー行為を含め、原則として免職とすることとした。また、具体的な行為についても併せて明記した。
このほか、児童生徒や保護者、一般住民に対して「つきまとい等により、著しい不安を与えた」など、学校職員として著しく不適切な行為をした職員は、従来、「免職、停職、減給または戒告」としていたところを、「免職、停職または減給」とした。
(市町村 2019-04-25付)
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