札幌市立小　通学路の問題点　交通量の多さが最多　通行する車のスピードも

（市町村 2019-04-24付）

　札幌市では、これまで実施してきた通学路の交通安全対策を一過性のものとしないよう、通学路に関連する市教委や市建設局、道警など５機関の連携体制を構築。

　計画的・継続的に通学路の交通安全対策を図ることを目的として、２７年度に通学路交通安全プログラムを策定した。

　プログラムに基づいて通学路の調査を行い、交通安全対策調整会議にて対策内容を決定することとしている。

　対策までの流れは、「毎年市立の全小学校が主体となって通学路の危険個所などに関して調査を行い、結果を市教委に提出する」「市教委は調査結果を取りまとめ、内容を精査した上で６月上旬に各機関に送付し、各機関が対策必要個所について検討する」「検討後、交通安全対策を協議し、対策内容を決定する」となっている。

　３月末に取りまとめた危険の内容については、３３校で６０件の報告があり、最も多かったのは「交通量が多い」で３１・６％。続いて多かったのは「車の速度が速い」で２５％となった。

　このほか、「見通しが悪い」「冬季間歩道が確保されない」「横断歩道のない場所を渡る」などの指摘があった。

　危険個所を区ごとにみると、最も多かったのは北区、清田区で９ヵ所。次いで厚別区が８ヵ所だった。最も少ないのは西区の２ヵ所となった。

　対策内容については、「児童への指導」が２１件で最多。

　続いて、減速マークや学童注意、交差点注意、スクールゾーンであることなどを示す路面標示の設置・設置予定が１９件となった。

(市町村 2019-04-24付)