小清水町31年度町政執行方針 町費負担教員を増員 放課後学習支援事業展開(市町村 2019-04-22付)
小清水町・久保弘志町長
【網走発】小清水町の久保弘志町長は31年度町政執行方針で、小中一貫教育のさらなる充実に向け、「本気出すぞ!放課後学習サポート事業」などを展開するほか、町費負担教員を増員配置する方針を示した。また、きめ細かな学習支援の充実を目的に、コミュニティ・スクールの構築を推進する。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼学校教育について
学校教育においては、学力および体力の向上が大きな課題となっている。郷土愛を育む学習を取り入れることはもとより、小中一貫教育のさらなる充実を推進していく。具体的には、学力向上推進事業によって漢字検定料および小中一貫教育振興事業によって英語検定料を助成し、児童生徒の「やる気」を促すことや土曜授業の効果的な活用、「本気出すぞ!放課後学習サポート事業」によって放課後における習熟度別の学習や長期休業期間における補習授業を実施、また、町費負担教員を増員配置するとともに、特別支援教育の充実を図るため臨時特別教育支援員の運用時数を拡充する。
教育課程の指導助言や学習指導、教育相談など専門的な分野への対応では、引き続き教育に関する識見をもつ指導主事を配置するなど、子どもの視点を大切にした学校教育環境の充実を図る。
また、本町からオホーツク東学区内の高校へ通学する生徒の通学費を支援するなど、高校進学にかかる保護者の負担軽減に努める。
家庭での規則正しい生活は教育の基盤となり、大人が生活の規範を示すことが重要となる。
社会性を学ぶ最小単位である家庭教育の充実を目指し「早寝 早起き 朝ごはん」運動を積極的に推進していく。
また、家庭と学校、地域が連携することが郷土愛を育む教育、子どもたちの健やかな成長につながるので、きめ細かな学習支援の充実を目的にコミュニティ・スクールの構築を推進していく。
情操、創造性など就学前の幼児教育を充実させ小学校への接続を図るためには、町と教委が一体となって取り組んでいく必要がある。今後、家庭や地域、幼稚園、保育所などネットワークの構築を進める。
さらに、児童の安全を第一に考え、小学校グラウンド整備事業を行うこととし、また、スクールバス購入および車庫整備によって児童生徒の通学効率の向上に努める。
▼社会教育について
青少年の健全育成では、青年会を中心としてつながりを広げ、次代のリーダーの自主性を育成し、地域を担う青少年の教育を推進していく。
生涯教育においては、ことぶき学園を中心として誰もが学べる環境を充実させるとともに、社会教育団体を育成・支援することで、自ら学んだ成果をもってまちづくりに貢献できる人材の育成を目指す。
また、町民誰もが気軽にできる軽スポーツの振興のために指導者や団体を育成するとともに、町民が質の高い文化・芸術にふれる機会や参加できる環境を整えるため、未来へつなぐ人づくり事業やアスリート・アーティスト養成事業などによって視察や研修の機会にふれ、創造力を育み伝承していく芸術文化活動を推進していく。
さらに、多目的運動公園総合管理棟を新しく整備するとともに、コミュニティプラザの学習室設置事業、サッカーコート整備事業など社会教育施設の整備充実を進めていく。
(市町村 2019-04-22付)
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