本年度は４８校指定へ　市教委　札幌らしい特色ある学校教育

（市町村 2019-04-17付）

　札幌市教委は、31年度札幌らしい特色ある学校教育推進事業について研究実践校を48校指定する。各学校が取り組む特色ある教育活動の一層の推進に向けて研究を進めるもの。各研究実践校は雪・環境・読書のそれぞれのテーマに沿って、特色ある教育活動を推進していく。

　札幌らしい特色ある学校教育推進事業は、すべての学校が育てたい力を明確にしながら取り組む特色ある教育活動の推進を目的に実施しているもの。札幌市教育推進の目標に基づく自立した札幌人を育成するため、すべての学校が共通に取り組む3つのテーマ「北国札幌らしさを学ぶ“雪”」「未来の札幌を見つめる“環境”」「生涯にわたる学びの基盤“読書”」を中心に据えている。

　また、前年度は事業が10年を迎えたことから、事業の今後の在り方を検討するプロジェクトを実施。報告書で成果と課題をまとめた。

　雪・環境・読書に関する教育課程研究実践校は、報告書で示された「幼・小・中・高のつながりを意識する視点」「発信」の2点を意識した実践研究を行うこととしている。

　また、さっぽろっこ農業体験事業研究実践校は、農業体験を通して食の大切さへの理解を深める取組などについて研究。

　市立図書施設を活用した授業研究実践校では中央図書館といった市立図書施設を活用した授業を通して、児童生徒が市立図書施設の活用への関心を高め、学校と市立図書施設のつながりが一層図られるように取り組んでいく。

　雪・環境・読書の研究内容と、研究実践校の指定校数はつぎのとおり。

【雪】

▼雪に関する教育課程研究実践校＝5校・園

【環境】

▼環境に関する教育課程研究実践校＝5校・園

▼さっぽろっこ農業体験事業研究実践校＝各項目合わせて30校

▽野菜、果樹等の収穫体験

▽田植えと稲刈り体験

▽酪農体験

▽さとらんど子ども学習農園を活用した収穫・調理体験

▽バス手配のみ

【読書】

▼読書に関する教育課程研究実践校＝5校・園

▼市立図書施設を活用した授業研究実践校＝3校・園

(市町村 2019-04-17付)