厳罰化へ指針見直し　わいせつ行為等の懲戒処分　札幌市教委

（市町村 2019-04-18付）

　札幌市教委は、わいせつ行為等にかかる懲戒処分の指針を見直し、厳罰化する方針だ。近年、わいせつ行為等の不祥事が多発していることから不祥事の根絶と公務員倫理の確立に向けて、取組を進めるもの。23日の教育委員会会議に指針の改正案を提出する予定となっている。

　市は、平成24年5月に懲戒処分に関する透明性を確保するとともに、職員の非違行為を未然に防止することを目的に懲戒処分の指針を策定。学校に勤務する職員の職務は、児童生徒および保護者等との信頼関係によって成り立つなど、公務員として高いモラルが求められることから、市長部局の指針を基本としつつ、学校現場に特有の事由を追加・補正した形とした。

　市では、ことし児童ポルノを所持していた市立小学校教諭を免職とするなど、わいせつ行為等にかかる不祥事が多発している。市教委では、不祥事の抑止力の強化を図るほか、より厳正に対処していくため、指針を見直すこととした。

　改正案は、児童生徒に対する非違行為の項目にある「わいせつ行為等」、公務外非行関係の項目にある「強制わいせつ」「淫行」「痴漢行為」「その他のわいせつ行為」などについて懲戒処分の基準を変更し、厳罰化していくことを盛り込んでいる。

　23日の教育委員会会議で改正案を承認後、指針を改正することとしている。

(市町村 2019-04-18付)