長沼町31年度教育行政執行方針 小学校統合を円滑化 小・中交流推進事業を継続(市町村 2019-04-24付)
長沼町教委・小西教夫教育長
【岩見沢発】長沼町教委の小西教夫教育長は31年度教育行政執行方針で、来年4月の5小学校統合による「長沼小学校」への円滑な移行に向けた準備を進めていくとした。30年度から実施している小・中学校交流推進事業も継続していく。
教育行政執行方針の概要はつぎのとおり。
来年4月の小学校統合に向け、今後も引き続き小学校統合準備委員会での検討協議などを踏まえながら、長沼小学校への円滑な移行を目指していく。小学校統合までの残り1年間、小規模校で不足しがちな社会性を涵養し、多様な考えにふれる機会の設定、様々な体験を積ませる工夫を行うなど、デメリットの緩和と長沼小、長沼中へのよりしなやかで円滑な接続、良好な人間関係の構築を促す小・中学校交流推進事業などの取組を継続していく。
9年間の義務教育を一貫して行う新たな学校の設置が可能となり、すべての教職員が義務教育9年間に責任をもって教育活動を行う小中一貫教育の取組を継続的・安定的に実施できる制度的基盤が整備されて3年が過ぎた。小中学校適正配置完了後の重要教育施策課題として、今後も引き続き教育委員会において調査・検討を行っていく。
一人ひとりの子どもに寄り添った「わかる」指導とその質の向上に取り組んでいく。そのため、5つの小学校や中学校において、学習規律や授業スタイルを統一・連携し、子どもたちの統合・進学後の戸惑い感の緩和や、学力向上の土台となる安定した学級集団づくりに力点を置き、子どもたちが主体的に学び、確かな学力を獲得する指導体制がとれるよう支援していく。また、タブレット端末の導入や通信環境整備などICTを活用した学びの推進に努めていく。
外国語教育について。外国語活動の教材活用など、小学校の英語教科化に向け、一層の準備を進めるとともに、諸外国について理解を深め、英語によるコミュニケーション能力を育成するため、外国語指導助手を引き続き配置する。
地域学習について。来年度から小学校3・4年生社会科の内容が大きく変わることを踏まえ、社会科副読本『ながぬま』の改訂作業を進めていく。さらに、本町の義務教育9年間を見通した系統性・継続性のある質の高い指導を推進するため、学校間の交流連携や関係機関との連携などを支援し、体系的・組織的な取組を進めていく。
本年度から中学校でも完全実施される「特別の教科 道徳」を要として、年間を通じて道徳教育推進教師を中心とした組織的・計画的な研修・指導を行い、授業を公開するなど、家庭・地域と連携した取組を進めていく。新体力テストをすべての学校で全学年・全種目実施し、体育の授業改善を図るとともに、1校1実践の取組、どさん子元気アップチャレンジへの参加やスキー・水泳授業への支援、部活動などへの支援を行い、体力向上や運動の習慣化を推進する。
特別支援教育について。よりきめ細かな学習支援を行うため支援員を引き続き配置するとともに、学校と保護者との相談体制の強化や乳幼児期から学校卒業までの支援体制の整備など、就学指導を充実していく。
学校評議員や学校関係者評価委員などの制度を有効に活用し、校長のリーダーシップのもと、自己評価・情報提供を行い、学校運営の改善と充実に努めるとともに、地域の人々が学校と連携・協働して子どもたちを育むコミュニティ・スクールの導入について調査・研究を継続していく。
(市町村 2019-04-24付)
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