遠別町31年度教育行政執行方針 目的もち学べる環境を プログラミング教育推進(市町村 2019-04-23付)
遠別町教委・佐藤裕明教育長
【留萌市】遠別町教委の佐藤裕昭教育長は、31年度教育行政執行方針において、子どもたちが健全に育ち、社会の変化に対応する力が身に付くよう、目的をもって仲間とともに学び続けることができる環境づくりを進めていく考えを示した。英語指導業務委託によるALTの配置、企業と連携したプログラミング教育の先行実施などを行っていく。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼学校教育の推進
2020年度に小学校、2021年度に中学校で新しい学習指導要領が全面実施される。どんなに社会が変化し、予測困難になっても、自ら課題をみつけ、学び・考え・行動し、幸せを実現する子を育成し、明るい未来をつくっていきたい。そうした願いが込められた学習指導要領となっている。
主体的・対話的で深い学びの視点から、「何を学ぶか」だけでなく「どのように学ぶか」も重視しての授業となり、社会に出てからも学校で学んだことが生かせるよう「学びに向かう力、人間性」「知識および技能」「思考力、判断力、表現力」の3つの力をバランスよく育んでいく。
町学校運営協議会の意見を反映しながら、町の子どもが心身ともに健全に育ち、社会の変化に対応する力を身に付け、大きく育つよう学校教育の推進に努める。
小・中学校の授業においては、道徳および小学校での外国語の教科化に加え、プログラミング教育など、新たな教科・授業が増えていて、英語指導業務委託によるALTの配置、ソフトバンクと連携したプログラミング教育の先行実施などを行っていく。学習指導要領の全面実施へのスムーズな対応に向け、教職員の負担軽減を図りながら必要な支援をしていく。
昨年10月に町立学校における働き方改革行動計画を策定し、長期休業中の学校閉庁日の設定など、教職員が過重労働とならないよう、保護者、学校と連携し、健康に留意した働きやすい環境づくりを推進していく。
小・中学校ともに道教委の加配教諭の配置を受け、複数教員によるチーム・ティーチングや習熟度別授業および放課後や長期休業中の学習会の実施、さらには小・中学校に学習支援員を配置し、支援を要する児童生徒の学習の手助けなど、きめ細やかな学習指導に努め、児童生徒の基礎学力の定着・学力の向上を図っており、昨年の全国学力学習状況調査では、中学校において2科目で正答数が全国平均を上回るなど、徐々にだが、その成果がみえてきている。今後も学習支援員を小・中学校に配置し、児童生徒ひとり一人が主体性をもち、楽しく学べる環境づくりに努めていく。
幼児センター、小学校、中学校、遠別農業高校、しらかば学園大学と連携した異世代・異校種間の交流、書道をはじめとした各種サークル等による外部講師などを積極的に取り入れ、地域の人材を活用した学習支援の強化を図る。
遠別農業高校の支援については、教育振興会、高校、行政、教育委員会が一体となった生徒募集・高校PR活動によって、中学卒業生が減少する中、2年続けて20人を超える入学希望者数となっている。今後も情報発信と、特色を生かした魅力ある学校づくりに取り組んでいく。
学校施設については、中学校の老朽化が激しく、改築に向けた委員会等を設置し検討を進めていく。
(市町村 2019-04-23付)
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