道高校長協会が総会・前期研究協議会　新会長に宮下校長（札幌北）　校長としてリーダーシップを

（関係団体 2019-05-10付）

協会活動方針や事業計画などを決定した

　道高校長協会は８日、ホテルライフォート札幌で令和元年度総会・前期研究協議会を開いた。本年度における協会の活動方針や、後期研究協議会の開催などを盛り込んだ事業計画を決定。開会あいさつに立った宮下聡新会長は、協会の新たなスタートに当たり、校長としてのリーダーシップなど３点について、考えを示した。

　総会では、役員改選のあと、宮下新会長があいさつに立ち「本道の高校生の輝く未来を創造するために、誠心誠意力を尽くしたい」と会長就任の意気込みを語った。

　また、元号が「平成」から「令和」に変わったことや、協会創立７０周年事業を終えたことにふれ、協会の新たなスタートに当たり、①校長としてのリーダーシップ②本道の子どもたちの教育③教育改革の動向を見据えた学校経営―の３点について、考えを示した。会員に向け「組織の活動を充実させながら、本道の高校教育の充実・発展のため、様々な課題に対応していこう」と呼びかけた。

　引き続き、道教委の山本伸弘教育委員が祝辞。人工知能やビッグデータ、ＩｏＴ、ロボティクスなど、急速な社会変化が進んでいることにふれ「子どもたちに社会の形成に参画するための資質・能力を育成することが一層求められている」と強調。「今後の教育動向を見据えつつ、道教委の施策の趣旨や背景を的確に受け止め、各種取組の推進に一層協力をいただきたい」と求めた。

　議事に移り、本年度の協会の活動方針、調査研究部活動方針、事業計画を決定した。

　協会活動方針では、新たに主題として「北海道の新たな時代を拓く高等学校教育の創造」、副主題に「新高校学習指導要領が目指す教育を実現する」を掲げた。

　また、教育課題、経営課題、協会運営の３点のもと、それぞれ４点ずつ重点目標を設定した。

　調査研究部活動方針では、引き続き、２分科会、４委員会１小委員会体制で推進していくことを決めた。

　事業計画には、後期研究協議会（令和２年１月７日）や３回の理事研究協議会の開催などを盛り込んだ。

　総会後に開いた前期研究協議会では、静内高校の加澤雅裕校長が「“ＳＣＲＵＭ”事業を活用した静内高校の授業改善の取組」、上士幌高校の金山泰幸校長が「地域とともにある学校づくりをめざして～コミュニティ・スクール」と題して実践発表した。

　本年度の役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝宮下聡（札幌北・新）

▽副会長＝廣田定憲（札幌南・新）、河原範毅（札幌東）、根上和也（大麻）、藤井勝弘（石狩翔陽）

▽事務局長＝林正憲（野幌・新）

▽副事務局長＝倉内慶一（札幌あすかぜ）、宮澤一（岩見沢緑陵・新）

▽監事＝猪股康行（札幌工業）、林恵子（市立札幌旭丘）

(関係団体 2019-05-10付)