小杉測量設計から寄贈受ける―札幌工科専門学校　３Ｄレーザースキャナを　機材使用のレクチャーも　

（学校 2019-05-21付）

レーザースキャナのレクチャーの様子

　札幌工科専門学校（三上敬司校長）は４月中旬、留萌市の小杉測量設計㈱（小杉由明社長）から３Ｄレーザースキャナの寄贈を受けた。同社役職員による教員らへの機材使用に関するレクチャーも行われ、先端技術のさらなる活用が求められる測量業界の発展が期待される。

　札幌工科専門学校は、平成２９～３０年度にかけ、ＧＮＳＳ、電子平板、ＴＳを更新。より実践的な測量教育を行うには、これらに加えて３Ｄレーザースキャナの導入が必要だったが、機材の新規購入には高額負担が生じる。全国的にも、３Ｄレーザースキャナを導入している養成学校は数少ないのが現状だ。

　同校と小杉測量設計、双方と取引のある旭川市の㈱旭川システムサービス（清野敏行社長）が状況を小杉社長に伝えたところ、同社所有の３Ｄレーザースキャナを新調する時期にあったこともあり、これまで使用していた機器を同校に寄贈することとした。

　贈呈に当たり、小杉測量設計から小杉社長ら３人、旭川システムサービスの清野社長ら３人が同校を訪問。機器の寄贈に対して三上校長が小杉社長に感謝状を贈り、謝意を表した。

　このあと、小杉測量の役職員らが同校教員を対象に、同校敷地内で機器使用に関するレクチャーを実施。実際に校舎を三次元画像として取得し、データ処理する方法や過程などを説明した。

　三上校長は、３Ｄレーザースキャナの導入によって「より高度な実践測量教育を行い、それに見合った学生らを社会に送り出すことができる」と述べ、「本校の測量教育に協力していただき、大変感謝している」と話した。

　小杉社長は「早くから先端技術にふれることは大きな強みになる」とし、「道内の測量業界の発展に向け、役立ててもらえれば」と期待を寄せた。

(学校 2019-05-21付)