空知建設業協会と初の連携授業　ＩＣＴ活用へ理解深め　岩見沢農業高２年生９人

（学校 2019-05-23付）

空知建協の担当者を講師に座学や実習を行った

　【岩見沢発】岩見沢農業高校（廣瀨之彦校長）は１６日、同校などで空知建設業協会と連携授業を行った。４月に結んだ協定に基づき、農業土木工学科２年開発土木専攻班の生徒９人を対象に実施。座学や実習を通して、建設業におけるＩＣＴとドローンの活用に関する理解を深めた。

　同校は前年度、ＩＣＴを活用した建設業の最先端技術を高校生のうちから学び、地域の人材育成につなげることを目的に＝砂子組と授業連携協定を締結。農業土木工学科２年開発土木専攻班の生徒が、１年間にわたりＩＣＴ施工と通常施工の違いを研究した。

　こうした経験を踏まえ、本年度は空知建協と連携して授業に取り組むことに。５月９日のオリエンテーションに続き、今回初めて座学と実習を実施した。

　はじめに座学として、建協の担当者がＩＣＴ技術の概要を説明。

　建設業では、今後の人口、労働生産人口の減少に対応するためにＩＣＴを活用した生産性の向上を目指していることから、「ＩＣＴ技術を一人前に使えるようになっていれば会社で活躍できて仕事が楽しくなる」と伝えた。

　続いて、建設業におけるＩＣＴの基本的な事項を説明。通常施工との違いや、使用するＩＣＴ建機の種類などを紹介した。

　ドローンを活用した地形測量についても取り上げ、安全に運用するには十分な知識とトレーニングが必要になることを説明。その上で、「ドローンの活用の幅が広がることで仕事の効率も２倍、３倍になる」との展望を示した。

　このあと屋外で実習。生徒はＩＣＴ建機を見学し、通常の建機との違いについて理解を深めた。

(学校 2019-05-23付)