札幌月寒高に北京の中学生訪問　友好の証　ダンスで表現　日中青少年交流推進年事業

（学校 2019-05-27付）

互いにダンスを披露し合った

　札幌月寒高校（平田嘉宏校長）は２３日、中国・北京市順義牛欄山第一中学ダンスチームの訪問を受け入れ、交流した。日中青少年交流推進年事業の一環。同校ダンス部約５０人と訪問団１５人が互いのダンスの披露や交流を通して、双方の文化について理解を深めた。

　日中青少年交流推進年事業は、平成３０年に日中平和友好条約締結４０周年を迎えた双方の国民交流、特に若い世代の交流を拡大・強化することをねらったもの。

　同校ダンス部は、去年８月に舞浜アンフィシアターで開かれた第６回全国高校ダンス部選手権に出場。自主公演やさっぽろ雪まつりでのステージパフォーマンスも行うなど、精力的に活動している。

　この日、道庁表敬訪問を終えた中国・北京市順義牛欄山第一中学ダンスチームが同校を訪問。同校ダンス部員約５０人が出迎えた。

　交流に先立ち、両者の代表があいさつ。平田校長は歓迎の意を表し「互いに良い刺激を受けて、これからの活動のプラスになることを切に願っている。この文化交流が両国の友好の架け橋になれば」と話した。

　訪問団団長の北京市人民対外友好協会科長・鄭順梅氏は「この機会に互いの良さを発見し、理解を深めて友情が生まれたら」と友好関係の発展を期待した。

　続いて、同校ダンス部が、これまで雪まつりや大会で使用した曲を組み合わせたＨＩＰＨＯＰダンス５曲を披露。会場を大きく使ったダイナミックなパフォーマンスやキレのある動きを見せた。

　つぎに、訪問団が少数民族のダンスやシルクロードのダンスを２曲披露。民族衣装の羽衣のような袖を揺らしながら優雅に踊り、会場を魅了した。

　ダンスを終えて、生徒の同時通訳による司会で質問交流。訪問団から、きょうのダンス交流の感想について質問されると、ダンス部の生徒から「指先まで意識していてきれいな動きだった。女性らしさが出ていてすてきだった」との感想が挙がった。

　また、ダンス部からは訪問団の衣装について質問。「壁画をイメージして専門家につくってもらった。回った際にきれいに広がるように工夫されている」との説明を受け、感心していた。

　最後に、記念品を交換。同校からは校名が入った文鎮、中国からは中国の今年の干支である豚の絵が贈られた。

(学校 2019-05-27付)