札幌市優良PTA表彰―20校1園の取組(学校 2019-05-24付)
札幌市PTA協議会(土田修会長)の本年度定期総会(21日、ロイトン札幌)で、平成30年度優良PT表彰が行われた。20校1園のPTAが受賞。学校と地域、家庭が連携した活動など、教育活動の充実に大きな役割を果たしてきたPTAの取組をたたえた。
受賞PTAおよび取組の概要はつぎのとおり。
▼はまなす幼稚園父母と先生の会
「笑顔と対話で響き合う幼稚園」をテーマに、家庭と幼稚園が互いを尊重し、思いやりと信頼関係に満ちた人間関係を築く中、子どもたちの生活が安全で豊かで、笑顔と対話が響き合う生活となるような活動を行っている。
登降園の交通マナー指導、園周辺を飾るプランターの花の植え付けや水やりを行い、年2回発行の広報紙は子育ての参考となるよう工夫している。
バザーは年1回開催し、その収益で観劇会を実施するなど、子どもたちの情操教育等に活用した。
▼栄中学校父母と先生の会
日中の活動に参加できない保護者に、子どもたちの頑張りを観てもらうため、午後6時30分から8時までの間、「学校祭夜間展示」を十数年続けている。
30年度は、保護者と生徒、小学生の家族にも開放していることもあり、453人が参加するなど、大好評だった。また、同時に開催している「PTA喫茶室」や「制服リサイクル販売」などと合わせて、PTA活動への理解や情報交換の場ともなっている。
PTA活動に日中参加できない保護者が増えている中、このような活動は、保護者の参加の一つの形として大変有意義なものとなっている。
▼苗穂小学校父母と先生の会
PTA組織の中に「地域ぐるみの会」をつくり、地域・家庭・学校の3者連携による「健全育成のためのよりよい環境づくり」を目指している。
各町内会長に委嘱状を渡すことによって「地域ぐるみの会」の顧問となってもらい、会議では、地区の活動の様子や通学路の危険個所の情報交換を行っている。
北海道胆振東部地震の際には、学校の避難所に町内会からおにぎりや豚汁、カレーライスなどを提供した。
▼西野第二小学校保護者と先生の会
PTAの保護者と在校生が中心となって運営している開放図書館「チベッタ図書館」は、司書とボランティアによって、通常業務のほかに、広報紙『チベッタ』の発行、1年生対象の朝の読み聞かせ、大型紙芝居と語りの公演「子どものつどい」、ブックカバーのエコバッグづくり講座、お話しの会などの活動を精力的に続けている。
▼山の手小学校PTA
PTAと地域、学校が連携して運営している「山の手にこにこ図書館」は、読み聞かせを通して絵本の楽しさを届ける「読み聞かせサークルホップコーン」や、工作等を創造することの楽しさを届ける「子どもすくすく育み隊」、音楽のライブ活動を通して本の楽しさを届ける「YBⅡ」があり、この3つの活動を中心として読書への関心を高める取組を展開している。
▼澄川中学校父母と先生の会
28年度から専門部を廃止し、1学年が学校祭の制服リサイクル、2学年が学校祭の昼食予約販売、3学年が広報紙の発行を担当するなど活動を分担することによって委員数の削減を図った。29年度からは広報紙の発行を事務局で担い、花壇の整備、パトロールはボランティアを募集した。これらによって学級委員の負担が減り、委員も決まりやすくなり、PTA全体も活性化した。
また、本年度は区P連総務委員会の担当校としても貢献度が高い。
▼石山東小学校父母と先生の会
子どもの健全育成を願い、学校・保護者・地域の連携による「チーム石山東PTA」として、研修会・講演会などの企画運営、学校プール開放、PTAふれあいまつりの企画・運営、資源回収、広報紙の発行、交通安全見守り活動、スキー学習ボランティアなどの活動を実施している。
また、本年度は区P連の研修担当校としても貢献度が高い。
▼篠路中学校保護者と先生の会
より多くの保護者が、子どもたちの健全な成長を目指して、保護者同士の親睦と連携を深めるため「PTAサポート活動」を行っている。活動としてPTA総会の資料作成補助、地域パトロール、学校祭への協力、合唱コンクールの運営などの事業を計画し、取り組んでいる。
「仕事をもっていても、篠路中学校のPTA活動に参加できた。協力できた!これからも子どもたちのために続けよう!」という意識の保護者が増えている。
▼北九条小学校父母と先生の会
「人と人とのつながりを大切にしている活動」に取り組んでいる。鉄西地区青少年健全育成委員会とともに、小学校の校舎を利用した「リトルキャンプ」、校区内の鉄西夏まつりへの出店を5年生の子どもたちとともに運営、土曜参観後に実施するバザー「プロムナード9」、子どもたちへの読み聞かせや読書まつりを開催するなどの図書ボランティア「本の花たば」などの活動を続けている。
▼白楊小学校PTA
「家庭と学校と地域との関係を深め、子どもたちを健全に育てるために協力し合い、より質の高い環境づくりをすること」を目的として、各学年の保護者の協力のもとに「白楊のつどい」の祭りを開催している。また、地域にも好評な「アイス スノーキャンドル」など冬の夜を楽しむ集いの開催、保護者が本の読み聞かせを行う「白楊ブックママ」などの活動も行っている。
▼宮の森中学校PTA
PTA事務局・各委員会が中心となり、過ごしやすい学校づくりを目指して活動している。特に、文化祭で「地域文化作品展」を開催し、生徒、学校と地域の絆の充実を図っている。本年度は、区P連の研修委員長校として「教育講演会」「研修大会」の企画・運営を行った。
▼中央中学校PTA
生徒の安心・安全な学校づくりを第一に青少年健全育成推進会と連携し、講演会の開催、花火大会の巡視、吹奏楽演奏会などを実施している。また、「おやじの会」では文化祭で「ふるまいつきたて餅」を行い、好評を得ている。本年度は、区P連の総務委員長校として「親子ふれあい事業」「小中学校部会」の企画・運営を行った。
(学校 2019-05-24付)
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