視覚特別支援４校が遠隔システム導入　会議や授業等で活用へ　働き方改革や指導力向上

（学校 2019-05-22付）

　札幌視覚支援学校、旭川盲学校、帯広盲学校、函館盲学校の道立視覚特別支援学校４校は、本年度から遠隔ＴＶシステムを導入し、遠隔会議や授業、研修会などで活用していく見通しだ。学校における働き方改革の推進や、障がいの特性に応じた支援・指導力の向上を図る。専門性の継承の効率化や移動時間・旅費の軽減、幼児児童生徒の集団構成の確保などを期待している。

　多地点サーバー・映像配信システムの設置によって遠隔ＴＶシステムの構築を図ることで、①障がいの特性に応じた支援・指導力の向上②働き方改革の推進（北海道アクション・プランの具体策）―に資することがねらい。

　①では、道内視覚特別支援学校に在校する幼児児童生徒の発達段階や生活年齢の枠を超えた集団構成の確保や、教科等の補充指導、自立活動の指導などの一助とする。

　②では、道立視覚特別支援学校４校が研修および協議内容を共有することで専門性の継承の効率化を図るほか、広域な道内における研修会などに伴う移動時間や旅費の軽減などを期待。

　前年度は旭川での研究大会を皮切りに、試験的に遠隔システムを導入。その後、寄宿舎活動における交流、研修会での講演、授業などで活用し、事例を積み上げてきた。

　本年度からは、札幌視覚支援、旭川盲、帯広盲、函館盲の４校で遠隔ＴＶシステムを本格的に導入。同時中継・双方向通信によって各校や道立特別教育支援センターなどと接続することが可能で、１０日に開いた評議員会が本格導入の初回となった。

　今後、評議委員会での活用のほか、遠隔授業や遠隔研修を展開し、積極的に活用していく。

(学校 2019-05-22付)