道路除雪の役割学ぶ　稚内市大岬小２年生　稚内開建と建設業者協力

（学校 2019-05-17付）

背丈よりも遥かに大きな除雪機械を見上げる児童

　【稚内発】稚内市立大岬小学校（佐藤聖士校長）は１４日、宗谷岬除雪ステーションを訪れて除雪機械を見学した。開発局稚内開発建設部が協力。２年生１１人が除雪トラックなどを間近で観察し、冬の交通を守る道路除雪の役割を学んだ。

　見学会では、稚内道路事務所の東真次工務課長と、国道の維持除雪を担う地元建設業者・山本建設㈱の羽賀新一工事課長が除雪について児童らに説明した。

　はじめに、東課長が維持管理の仕事を解説。「夏は草刈りや清掃、冬は除雪をして道路をきれいな状態に保っている」と話した。

　続いて、ステーション内に展示してあるロータリー除雪車と除雪トラックを紹介。ロータリー除雪車については「吸い込んだ雪を道路の外に飛ばす」、除雪トラックについては「車道と歩道の両方を同時に除雪できる」などと機能を説明した。

　また、羽賀課長は「みんなが眠っているうちから除雪を行い、学校に行く時間には安全に歩けるようにしている」と語った。

　引き続き、ステーションの事務所内を見学。児童たちは休憩室や台所、シャワー室などを見て回り、仮眠室ではベッドが並んでいるのを見て「ホテルみたい」と驚きの声を上げた。

　最後に、東課長と羽賀課長に対し、児童が質問。「除雪し切れないほどの雪が降ったときはどうするのか」という質問には「交代しながら除雪作業を続けるが、猛吹雪のときは道路を止めることもある」、「どうして道路を管理する仕事に就こうと思ったのか」という質問には「道路の安全を守る仕事は、目立たないけれどやりがいがあると思った」と答えた。

(学校 2019-05-17付)