十勝建設業の未来考える会が説明会　就職に向け意識高め　帯広農業高３年３２人対象

（学校 2019-05-09付）

参加した生徒は熱心に耳を傾けた

　【帯広発】帯広農業高校（二木浩志校長）で４月２５日、十勝建設業の未来を考える会による説明会が開かれた。農業土木工学科３年生で建設業界への就職を希望している３２人が参加。生徒たちは建設業者、建設コンサルタント職員、発注官庁職員の説明に真剣に耳を傾け、自身の就職への意識を高めていた。

　十勝建設業の未来を考える会は、帯広開発建設部、帯広建設管理部、帯広建設業協会、十勝測量設計協会、帯広工業高校、帯広農業高校で構成。７月１日の求人解禁を前に建設業へ理解を深めてもらうために説明会を開くことで、管内における建設産業の担い手確保を目指している。

　冒頭、座長を務める岩井健治帯広建設管理部事業室長があいさつに立ち、就職活動で職業を選ぶ良い機会とするとともに、業界への理解に努める場となることを期待した。

　続いて、建設業者、建設コンサルタント、発注官庁の３者がそれぞれブースを設け、仕事の役割や仕事内容、給与体系、１日のスケジュールなどについて紹介した。

　発注官庁のブースでは、帯広農業高校を卒業して帯広開発建設部に入庁した若手職員が解説。「職場の先輩や上司が頼もしく、安心して働ける職場だと思う。研修会で札幌に出張することもあるが、他地域の職員と交流することはとても良い勉強と刺激になっている」と述べた。

　このほか、若手職員が普段心がけていることや、資格取得に向けて勉強していることなどを伝えた。

　建設業者のブースでは、入社時に取得していると好ましい資格として二級施工管理技士を挙げた。資格取得による業務内容や給与への影響を説明し、在学中の取得を勧めた。

　各ブースにおける質疑応答では、給与内容や休暇の取得状況、転勤・異動の実態などが挙がっていた。女性の働きやすい職場づくりに向けた質問では「業界を挙げて女性採用に向けた環境づくりを行い、きれいで清潔な環境整備に努めている」と紹介した。

　８日には、帯広工業高環境土木科３年生を対象に説明会が行われた。

(学校 2019-05-09付)