札幌市の肉付補正予算案 災害復旧や避難所整備 教育費は4.9億追加(市町村 2019-06-04付)
札幌市は3日、本年度肉付補正となる第2回定例市議会補正予算案を発表した。一般会計33億5900万円の増額補正で、教育費には4億8650万円を計上。肉付補正予後の教育費は前年度当初比0・3%増の465億3064万円となっている。北海道胆振東部地震によって被害を受けた学校グラウンド等の復旧工事を行う学校施設災害復旧費として2億3100万円を措置。また、移動式灯油ストーブやダンボールベッドなどの備蓄物資の新設・増強などを行う避難場所環境整備事業費に1億3900万円を充てた。
困難を抱える子どもや家庭を早期に把握し、必要な支援につなげる「子どものくらし支援コーディネート事業」を行う子どもの貧困対策推進費には600万円を計上。子どもコーディネーターの配置を全区に拡大する。
特別支援教育費には250万円を計上。医療的ケアが必要な児童生徒がいる学校に対する看護師派遣のモデル実施を、全対象校に拡大する。
新規事業では、公立夜間中学の設置に向けて、基本計画策定のための他都市の状況調査および対象者のニーズ調査、外部委員による意見聴取等を行う公立夜間中学関係費に300万円を盛り込んだ。
保育人材確保緊急対策費に2億9200万円を計上。中高生やその保護者を対象としたイメージアップに関する施策・実施方法等に関する企画立案、各学校への出前講座などを行う。
このほか、みらいIT人材育成費に1000万円を計上。若年層の自発的なIT学習を促すため、IT部へのメンター派遣や発表会開催など、高校IT部への支援や小・中学生およびその保護者を対象とした大規模イベントなどを実施する。
教育関連の事業はつぎのとおり。
▼教育委員会
▽学校施設災害復旧費=2億3100万円―北海道胆振東部地震によって被害を受けた学校グラウンド等の復旧工事
▽公立夜間中学関係費(新規)=300万円―基本計画策定に向けた他都市の状況調査および対象者のニーズ調査、外部委員による意見聴取等
▽学校給食施設整備費=2億4500万円―老朽化した栄南小の給食室整備
▽特別支援教育費=250万円―医療的ケアが必要な児童生徒がいる学校に対する看護師派遣のモデル実施を全対象校へ拡大
▽相談支援パートナー費=500万円―不登校(傾向)の子どもや家庭に対して、日常的働きかけを行う相談支援パートナーの小学校への配置拡大
▼子ども未来局
▽私立保育所等非常用電源設置補助金(新規)=6000万円―災害発生時における私立保育所等の電源を確保するための非常用電源の設置等補助
▽保育人材確保緊急対策費(新規)=2億9200万円―中高生やその保護者を対象としたイメージアップに関する施策・実施方法等に関する企画立案や各学校への出前講座、親子が参加できる体験型イベントの実施など
▽子育て援助活動支援費=1200万円―ファミリー・サポート・センター事業等子どもの預かりサービスの事前登録一元化窓口の全区拡大
▽子どもの貧困対策推進費=600万円―困難を抱える子どもや家庭を早期に把握し、必要な支援につなげる「子どものくらし支援コーディネート事業」の全区拡大
▼経済観光局
▽みらいIT人材育成費(新規)=1000万円―IT部へのメンター派遣や発表会実施など、高校IT部への支援や小・中学生およびその保護者を対象とした大規模イベントなどの実施
▽スタートアップ創出支援費(新規)=1900万円―高校生や大学生向け起業プログラムやイベント等の実施など
▼危機管理対策室
▽避難場所環境整備費=1億3900万円―移動式灯油ストーブやダンボールベッド、LED投光機などの備蓄物資の新設・増強
▼スポーツ局
▽さっぽろっ子ウインタースポーツ料金助成費=1100万円―市内小学3年生に対する市内スキー場リフト料金助成について、小学4~6年生に拡充
▽スペシャルオリンピックス日本冬季ナショナルゲーム開催支援費(新規)=3500万円―市内の特別支援学校の生徒が大会を見学するためのバス運行など
▼保健福祉局
▽医療助成事務費=1500万円―子ども医療費助成の対象を小学6年生まで拡大するためのシステム改修等
(市町村 2019-06-04付)
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