青少年科学館での理科プログラム―札幌市教委　本年度推進校５校で　小４「水のゆくえ」など授業

（市町村 2019-06-03付）

　札幌市教委は「青少年科学館を活用した理科授業プログラム」の本年度究推進校５校を決定した。小学校４年生対象のプログラム「ものの温度と体積」２校、「水のゆくえ」２校、中学校は２年生対象の「気象とその変化」で１校が研究に取り組む。プログラムの内容に基づいた授業を通して、課題探究的な学習の推進に努める。

　市教委は、平成２６年３月に策定した札幌市教育基本計画で、札幌市教育アクションプラン（前期）の重要項目に「課題探究的な学習の推進」を位置付けたことから、２９年に青少年科学館理科授業プログラム作成委員会を設置するなど研究を推進している。

　３０年は３回のモデル授業などで実践的な研究を進め、３１年３月に同館の展示物を活用し、観察など体験活動を取り入れた「理科授業プログラム（プログラム編）」を作成した。

　本年度からは研究推進校を指定し、プログラムに基づく授業を行っていく。研究推進校は新発寒小、山鼻南小、菊水小、北白石小、白石中の５校。今後、状況に応じて研究推進校を増やすことも検討している。

　研究は、プログラム内容の充実を図ることを目的に行うもの。各学校の課題探究的な学習に活用できるものとなるよう取組を進める。

　研究の視点は「各プログラムの実施による児童生徒の学習の充実」「学校の教員が主体となり、各プログラムを実施するための方策の整理」「各プログラムの実施に当たり、科学館職員の協力が必要になる際の方策の整理」の３点。

　研究推進校は、①小学校４年生「ものの温度と体積」②小学校４年生「水のゆくえ」③小学校５年生「電流が生み出す力」④小学校６年生「生き物と環境」⑤中学校２年生「気象とその変化」⑥中学校３年生「科学技術と人間」⑦プラネタリウム新番組「札幌に生きる」―の７つのプログラムから研究内容をそれぞれ選択した。

　新発寒小と山鼻南小は①について、菊水小と北白石小は②について、白石中は③についての授業を行う。

　８月下旬から１１月中旬にかけて、各校が同館で授業を行う。

(市町村 2019-06-03付)