旭川をユネスコ創造都市に　デザイン分野で推薦

（市町村 2019-06-06付）

　【旭川発】旭川市は、ユネスコ（国連教育科学文化機関）による「ユネスコ創造都市ネットワーク」２０１９年新規加盟申請都市として１７分野のうち、「デザイン」分野で推薦されることが決定した。市の森林資源と高い技術を生かした地域の伝統産業である「旭川家具」を中心に、デザインの力で新たな価値を生み出し、産業の活性化、暮らしやすい街づくりの実現を図ることなどをアピールして、１１月の加盟認定を目指す。

　ユネスコ創造都市ネットワークは、ユネスコの事業として平成１６年に創設。創造性を核とした都市間の国際的な連携によって、地域の創造産業の発展を図り、都市の持続可能な開発を目指すもの。

　世界の加盟都市は７２ヵ国１８０都市。うち、国内の加盟都市は神戸市、名古屋市、金沢市、札幌市など８都市が加盟。文学、映画、音楽、クラフト＆フォークアートなど７つの専門分野がある。

　原則２年に１回、ユネスコが公募するもので、都市（自治体）が直接ユネスコへ申請する際、日本ユネスコ国内委員会の承認状が必要となる。

　今回、４月のユネスコからの公募を受けて、旭川市がデザイン、沖縄県石垣市が音楽の分野で応募し、日本ユネスコ国内委員会による審査の結果、２都市とも推薦されることが決まった。

　旭川市では、豊富な森林資源と高い技術を生かした地域の伝統産業「旭川家具」を中心に、デザインの力で新たな価値を生み出し、産業の活性化や暮らしやすい街づくりの実現を図ることと、「国際家具デザインフェア旭川」の開催などを通じて、国際交流や人材育成に取り組んでいることをアピールしていく。

　今後の予定として、３０日までに申請書を提出。１１月にユネスコによる加盟認定の結果が発表されることとなっている。

　市は「ユネスコ本部に本市の熱意が伝わるよう、今後の事務作業をしっかり進めていく」とコメントしている。

(市町村 2019-06-06付)