札幌聾が創立７０年記念式典　様々な人とかかわりを　在校生ら２２０人に須見校長

（学校 2019-11-14付）

須見校長などが手話を交えてあいさつした

　札幌聾学校（須見千慶校長）は１日、同校で創立７０周年記念式典を開いた。全校生徒や教員、保護者など約２２０人が出席。須見校長は在校生に対し、自分を愛することや、様々な人と積極的にかかわるよう呼びかけた。

　同校は、昭和２４年に道立札幌聾学校として開校。昭和３７年に現校名に改称し、これまで約１７００人の卒業生を送り出した。

　式典では、須見校長が式辞。「自分を愛する人、仲間を愛する人、家族を愛する人、自分の学校を愛する人、そして自分の故郷を愛する人になってほしい」「障がいのある、ないにかかわらず、様々な人たちと積極的にかかわってほしい」と手話を交え呼びかけた。

　来賓祝辞では、道教委の佐藤嘉大教育長、道聾学校校長会の海田俊昌副会長、同校ＰＴＡの及川和子会長があいさつ。うち、佐藤教育長は同校の校歌を取り上げ「校歌の一節にあるように“みんな　手を取り　輪になって”これまで以上に楽しく充実した学校生活を送って」と期待した。

　７０周年記念行事として全校児童生徒から募集した「未来へのメッセージ」を発表。「大きな夢をもって飛び立とう〓新しい未来へ〓」など５作品が選ばれた。

　幼児児童生徒代表あいさつでは、中学部２年生の及川采優さんがあいさつ。同校の歴史を紹介し、「私たちは先輩の築いた伝統を受け継ぎ、さらに磨いて後輩に引き継いでいきたい」と話した。

(学校 2019-11-14付)