標茶町磯分内小が開校１００周年記念式典　伝統引き継ぎ前進を　出席１６０人前に土居校長

（学校 2019-11-12付）

　【釧路発】標茶町立磯分内小学校（土居慎也校長）の開校１００周年記念式典が１０月下旬、同校で執り行われた。全校児童や歴代教職員、同窓生、保護者、地域住民など約１６０人が出席。１００年の節目を祝うとともに、今後のさらなる発展を誓い合った。土居校長は、歴史と伝統を引き継ぎ前進していく決意を示した。

　同校は、大正８年に開校。これまで２７６０人の卒業生を輩出してきた。

　式典では、土居校長があいさつに立ち、同校のこれまでの歴史を振り返り「先人が築き上げてきた磯分内地区の学校として、世代を超えた歴史と伝統を引き継ぎ前進していきたい」と述べた。

　つぎに、来賓を代表して釧路教育局の川端雄一局長と標茶町の佐藤吉彦町長が祝辞。川端局長は「１００年という長い歴史に誇りをもち、夢や希望に向かって歩んで」、佐藤町長は「自信をもって自分の夢に向かって突き進んで」と子どもたちを激励した。

　引き続き、同校の発展に寄与した歴代校長や歴代ＰＴＡ会長などに感謝状を贈呈。受賞者を代表して廣瀬文彦第２４代校長が謝辞を述べた。

　在校生を代表して「よろこびのことば」を述べた６年生の小林久美香さん、小林陽奈さん、若森夕真君は、学校での楽しい思い出などを紹介した上で「長い１００年の伝統を引き継ぎ、未来へ歩む」と誓った。

　式典後は全校児童による「熊牛太鼓」の披露と、女優・高橋惠子さんによる朗読会を行った。うち、朗読会は、高橋さんが同校に在籍していたことが縁となって実現した。

　高橋さんは全校児童２６人の詩を朗読。自分の詩が読まれると、どの児童もうれしそうな笑顔をみせた。

　このあと、１０年前に在籍した児童と教職員で作成したタイムカプセルの開封式を挙行。当時の教職員や保護者、子どもたちなど約３０人が参加し、作文や写真をみて、当時を懐かしんでいた。

　１０年後の自分に向けた手紙を受け取った森田実里さん（標茶高校３年）は「１０年前のことが鮮明によみがえってきて、とても懐かしかった」と述べた。

(学校 2019-11-12付)