札幌市真栄中開校30年記念式典 地域の発展へ貢献を 式辞で平田校長が決意(学校 2019-11-11付)
約600人が出席し節目の年を祝った
札幌市立真栄中学校(平田純逸校長)で1日、開校30周年記念式典が執り行われた。全校生徒490人と来賓・保護者など80人以上が出席。平田校長は式辞で、子どもたちのふるさととなる大切な地域がさらに発展し続けるよう、「学校ができることを模索していきたい」と決意した。
同校は、平成元年に市内91番目の中学校として開校。校訓「自然を愛し、風雪に耐えて立て」のもと、学校教育目標「未来をきり拓く、たくましく心やさしい生徒の育成」を掲げ、30年間、生徒と共に歴史を積み重ねてきた。
式典では、平田校長が式辞。30年の歴史の中で特に引き継がれているものとして部活動の活躍を挙げ、ことしも多くの部が全道大会に出場したことや、様々な分野で多くの卒業生が活躍していることを伝えた。
地域とのかかわりでは、校区内の小学校との連携や地域事業の参加などを通して地域とのつながりを大事にしてきたことを紹介。「多くの方々との世代を超えたつながりが、子どもたちの大きな成長になっている」と実感するとともに、子どもたちのふるさととなる大切な地域がさらに発展し続けるよう「学校ができることを模索していきたい」と述べた。
また、「世界一貧乏な大統領」として知られるウルグアイの元大統領ホセ・ヒムカ氏を取り上げ、周りの人々へ目を向けることができる人間を目指すことの大切さを強調。「幸せになるためには、目的意識をもつこと」との言葉を引用し「学校生活を通して、自分たちの人生をどうするべきか考えることができる人になってほしい」と呼びかけた。
小熊毅PTA会長は祝辞で、学校、家庭、地域が連携・協働した取組を進めることで、生徒一人ひとりの確かな成長に結び付くことを期待。「どんな未来も切り拓き、心優しくたくましく生き抜く力を身に付けてほしい」と求めた。
生徒を代表してあいさつに立った鈴木流歌君(3年)は、同校の伝統として引き継がれてきたものとして「あいさつと合唱」を紹介。変化する学校環境の中で、変わらずに「明るさ」「一生懸命さ」をもち続けてきたことを振り返った。
今後も明るさにあふれる学校であり続け、さらによりよい学校をつくっていくことを期待。「先輩として後輩たちに大切な伝統をつないでいきたい」と決意を新たにした。
このあと、映像で30年の歩みを振り返るとともに、「ふるさと」と校歌を全校合唱した。
(学校 2019-11-11付)
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