日本学校農業クラブ全国大会で岩見沢農業高大活躍 大塚君と山田君が最優秀賞 農業科学科チームは優秀賞(学校 2019-11-06付)
【岩見沢発】10月23・24日に宮城、福島、山形の3県で行われた第70回日本学校農業クラブ連盟全国大会南東北大会で岩見沢農業高校(廣瀨之彦校長)の生徒が最優秀賞・優秀賞を獲得した。意見発表会で農業科学科2年生の大塚悠生君、農業鑑定競技会で農業土木工学科3年生の山田泰雅君がそれぞれ最優秀賞を受賞。プロジェクト発表会では農業科学科専攻班の2・3年生6人で構成するチームが優秀賞に輝いた。
大会では、プロジェクト発表会、意見発表会、平板測量競技会、農業鑑定競技会の4種目を実施。全国から333校約4000人が参加した。
意見発表会では、大塚君が「父を超える農業経営者に~プロジェクト学習から生まれた私の夢」と題して発表し、最優秀賞(農林水産大臣賞)に輝いた。ミニトマトの研究や講演などの授業で、冬季間もミニトマトの収量増加が期待できる低段密植栽培を知り、授業中のみならず、両親が営む農園で研究を進め収量が増加する傾向をつかんだことを発表。今後、経営者として「父を超える〓」と力強く宣言した。
発表までに約半年を費やし、研究や練習に取り組んできた。最優秀賞の受賞に、「うれしいというよりびっくりした」と振り返る。来年も大会に挑戦する意欲をみせ、優れた農業生産工程管理を認証する「グローバルGAP」を取得して臨む意志を示した。
農業鑑定競技会では、農業土木部門で山田君が最優秀賞を受賞。山田君は1年生のときから競技会に挑み続けてきた。スライド約600枚に及ぶ出題範囲を、今まで蓄積してきた知識に加え、全道大会直前には同級生と暗記シートを使って一緒に勉強してきた。
「今回で最後。しっかりやろう」という思いで挑んだ。競技会直後の自己採点では「ボーダーに達していない」と感じていたため、受賞を知ったときには「驚いた」と素直な感想を。勉強を楽しいものと認識し、さらに結果が出た喜びを糧に、今後は「空港のグラウンドスタッフになりたい」と夢の実現を目指す。
プロジェクト発表会では、農業科学科3年生の井上大輝君、平智輝君、服部唯人君、2年生の三浦風香さん、上杉吏温君、加藤颯馬君で構成する専攻科のチームが優秀賞を受賞。研究テーマは「リン酸減肥の有効性を探る研究」で、玉ねぎ栽培において、人体に有害といわれるリン酸が入った肥料を使わずに、収量を増加させる研究について発表した。
チームは大会までの約1ヵ月半、土・日・祝日も全員学校に集まり、研究や発表の練習などを繰り返してきた。発表者の井上君と三浦さんは、4年ほど前から同校が取り組んできた研究の成果を踏まえて、課題解決に向けチームで取り組んできたことを伝えた。
優秀賞という結果に3年生は、「最優秀賞を取りたかった」「手応えはあったのに」など口々に悔しさをにじませていた。2年生は「賞を取れたことはうれしかったが、3年生が本気で最優秀賞を目指していたことを知ってるので悔しかった」と話し、来年こそ、一昨年獲得した最優秀賞を奪回することを誓った。
(学校 2019-11-06付)
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