高校生レストランでそば定食提供　三笠・幌加内２校が協力　雨竜高等養護生の箸置き添え

（学校 2019-11-06付）

　【岩見沢発】三笠高校（遠藤直樹校長）は１０月中旬、同校前の三笠高校生レストランで幌加内高校（永山鑑造校長）と協力して考案したメニューを提供した。三笠高調理部の３５人と幌加内高そば局５人が一緒に調理したほか、そば打ちを実演。提供したメニュー「幌加内そば定食」には、雨竜高等養護学校（石川玉乃校長）の生徒が手づくりした箸置きを添えるなど、３校が協力し一つのものをつくり上げた。

　昨年７月にオープンした高校生レストランの開店イベントで、幌加内高の生徒がそば打ち・販売を行ったことをきっかけに両校が交流。今回は両校生徒の協働活動によってコミュニケーション能力の向上やそばの技術を学ぶこと、レストラン運営について理解を深めることが目的。また、雨竜高等養護の生徒が手づくりした作品を加えることで、３校の特色や魅力を発信する機会とした。

　当日、幌加内高の生徒３人が厨房で調理、２人がそば打ちを実演した。

　厨房では、三笠高の生徒と一緒に幌加内そば定食を調理。幌加内高生は幌加内そばとそばパウンドケーキを、三笠高生はだし巻き卵とてんぷら、野菜の炊き合わせをそれぞれ調理した。

　雨竜高等養護生手づくりの箸置きは、女性客に大人気。来客からは「新鮮なそばを毎年食べたい」「今後も恒例のイベントにしてほしい」などの声が上がった。

　保護者や近隣住民などを前に幌加内高生がそば打ちを披露。ことしの高校生そば打ち全国大会個人の部で優勝し、そば打ち３段の腕前をもつ３年の藤井夏麗さんは、保護者らにそばに触ってもらうなどしながら解説した。保護者らは身を乗り出し、そば打ちの魅力に引き込まれている様子だった。

　参加した三笠高３年の岡田航君は「そば打ちに資格があると聞いたので、機会があればぜひ段を取ってみたい」と意欲をみせた。幌加内高３年の本多航大君は「客が多くびっくりした。三笠高の生徒は互いに連携がしっかり取れているので、参考になった」と感想を述べた。

(学校 2019-11-06付)