冬道利用者の安全願い　建設業者と連携し砂利詰め　稚内養護

（学校 2019-11-05付）

　【稚内発】稚内養護学校（髙橋好則校長）高等部の生徒は、開発局稚内開発建設部（＝稚内開建）発注の国道維持除雪業務を請け負う稚内市内の山本建設㈱（菊池工社長）と連携し、１０月上旬から同社の倉庫内で冬季の滑り止め用の砂利をペットボトルに詰める作業を行った。４日間で１１００本を作成。生徒たちは、冬季の冬道利用者のために丁寧に一つ一つ砂入りペットボトルづくりに励んだ。

　同校高等部は「生徒たちが社会の中で果たす役割を自覚し、自己有用感、自己肯定感を育む」ことを目指し、地域とかかわりをもった学習を推進している。

　稚内開建発注の国道２３８号稚内市宗谷岬道路維持除雪業務を請け負う山本建設は、地域貢献の一環として同校の作業学習に協力。ことしで５年目の活動。

　同社の倉庫内での学習は、１０月７、８、１５、１７日の４日間にわたって実施した。

　初回の７日は、１・２年生７人が参加。同社の羽賀新一工務課長が見守る中、生徒たちは一生懸命作業し、次々と砂入りペットボトルを作製した。

　同校の豊島猛志教諭は「仕事を通して社会とのつながりを感じられる場を提供してもらい、大変ありがたい」と話した。

　なお、同じく国道の維持除雪業務を請け負う市内の錦産業㈱（貝森貴博社長）も同校の作業学習に協力。９月下旬の４日間にわたって同様に学習支援を行った。

(学校 2019-11-05付)