LINE相談　相談成立１７９件　最多は友人関係で３３％　札幌市　新年度から通年実施へ

（市町村 2020-02-14付）

　札幌市子どもの権利救済機関（＝子どもアシストセンター）は、昨年１２月１０日からことし１月２４日までの３２日間に、試行実施したSNSアプリLINEでの相談に関する報告をまとめた。市内の１８歳未満の子どもを対象としたもので、相談成立件数は１７９件。相談内容は友人関係が最も多く、学習・進路、男女交際と続いた。学校種別では、中学生が１１３件で相談対応件数の６０％以上を占め最も多かった。これまでの試行実施の結果から、市はLINE相談に対する子どもたちのニーズが高いと分析。来年度から通年実施を予定している。

　センターは、SNSの急速な浸透などを背景にメールでの相談件数が減少傾向にあったことから、平成３０年度からLINE相談を試行的に実施。今回の実施期間は、昨年１２月１０日からことし１月２４日までの日曜祝日を除く３２日間で、新たに土曜日にも受け付けた。

　LINE相談では、センターのアカウントを“友達”に登録することで受付時間内に相談内容をトーク画面に投稿し、相談が可能となる。

　試行の結果、友達登録数は８２５人、相談アクセス数は３１８件で、うち、１７９件で相談が成立。相談者は男性が２０・１％、女性が６７・０％、不明が１２・８％だった。学校種別では、小学生が０・６％、中学生が６３・１％、高校生が２３・５％、その他が２・２％、不明が１０・６％だった。

　市は、本年度夏季・冬季２回の合計６１日間で４９８件の相談が寄せられたことや、Eメールによる相談件数が特に大きく減少している中学生からの相談が多く寄せられていることなどを踏まえ、令和２年度からは通年実施を予定している。

　結果はつぎのとおり。

【友達登録数】

▽８２５人

【受付時間内アクセス数】

▽３１８件（うち、対応できなかった件数５件）

【相談対応成立件数】

▽１７９件

【相談対応成立件数の内訳】

▼男女別

▽男性＝３６件（２０・１％）

▽女性＝１２０件（６７・０％）

▽不明＝２３件（１２・８％）

▼学校種別

▽小学生＝１件（０・６％）

▽中学生＝１１３件（６３・１％）

▽高校生＝４２件（２３・５％）

▽その他＝４件（２・２％）

▽不明＝１９件（１０・６％）

▼相談対応の所要時間

▽３０分未満＝６４件（３５・８％）

▽３０分以上６０分未満＝９２件（５１・４％）

▽６０分以上９０分未満＝１８件（１０・１％）

▽９０分以上＝５件（２・８％）

▼相談内容

▽友人関係＝５９件（３３・０％）

▽学習・進路＝１８件（１０・１％）

▽男女交際＝１５件（８・４％）

▽子どもと教師の関係＝１５件（８・４％）

▽学校生活＝１４件（７・８％）

▽いじめ＝１１件（６・１％）

▽親子・兄弟関係＝８件（４・５％）

▽その他＝３９件（２１・８％）

(市町村 2020-02-14付)