北広島市の２年度予算案　小・中英語検定料を助成　教育費１０・３％減　１７・７億円

（市町村 2020-02-13付）

　北広島市は１０日、令和２年度予算案を発表した。一般会計の総額は前年度当初比６・８％増の２８１億７７９０万円で、教育費は１０・３％減の１７億７３２８万円を計上。一般会計に占める構成比は６・３％となっている。

　新規事業では、小・中学校の英語検定料の一部を助成する英語検定等支援事業に５６万円を盛り込んだ。

　また、小中一貫教育推進事業に１２４万円を措置。３年度に小中一貫教育全国サミットが市内で開かれることから、実行委員会に各校の研究を進めるための交付金を交付するため拡大となった。

　コミュニティ・スクール推進事業では、現在導入している西部中学校区に加え、新たに大曲中学校区と緑陽中学校区に設置するため２２９万円を計上。５年度までを目途に、残り３校区にも設置し、全市での導入に向けた取組を進める。

　教育関連の主な事業はつぎのとおり。

▽高校等生徒交通費助成＝８１７万円

　高校生等を対象に、１ヵ月当たりの通学定期券の購入金額１万２０００円を超える額の４分の１（上限１ヵ月１万円）を助成。

▽子ども医療費助成＝１億５３５９万円

　中学生までの子どもの医療費のうち、保険診療の自己負担額の一部を助成。

▽保育士就労促進（新規）＝２３１０万円

　市内民間保育所などに就労する保育士に対し手当を支給。

▽子ども未来応援（新規）＝４２４万円

　子どもの貧困対策計画の策定、生活が困難な世帯に対する中学生の学習塾・習い事に要する費用の助成（上限１ヵ月当たり５０００円）。

▽道障がい者スポーツ大会（新規）＝１０５万円

　身体障がい者・知的障がい者が参加する全道最大規模の障がい者スポーツ大会フットベースボールを市内で実施。

▽英語検定等支援（新規）＝５６万円

　小・中学校の英語検定料の一部を助成。

▽小中一貫教育推進＝１２４万円

　３年度に小中一貫教育全国サミットを市内で開催することから、実行委員会に各校の研究を進めるための交付金を交付。

▽コミュニティ・スクール推進＝２２９万円

　新たに大曲中学校区・緑陽中学校区に設置。

▽国際交流＝２０万円

　北広島国際交流協議会が実施するカナダ・サスカツーン市との交流３０周年記念事業への支援。

▽大曲東小学校校舎大規模改造＝１００７万円

▽緑陽中学校校舎・講堂防音機能復旧（新規）＝２９２万円

▽野幌原始林保存活用計画策定（新規）＝３４２万円

　新たに特別天然記念物に指定された野幌原始林の保存活用計画を策定。

(市町村 2020-02-13付)