紋別市教委　教育課程検討ＰＴに代わり　新たな組織設置へ　研修活性化など具体策提示　

（市町村 2020-02-13付）

　【網走発】紋別市教委は、本年度で終了する市教育課程検討プロジェクトチームに代わる新組織の設置を計画している。プロジェクトチームや道教委指定事業の成果を引き継ぎ、教育環境整備や研修の活性化など、市の教育課題の解決に資するものとする。本年度中に方向性を固め、新年度から活動をスタートさせる方針だ。

　プロジェクトチームは、新学習指導要領の移行期間中の対応および全面実施に向け、平成２９年度に教育長の諮問機関として発足。市内小・中学校および市教委から委員を選出し、３ヵ年で市内における学校教育の進め方について検討。ことし１月に最終となる第３次答申を示し、『教育課程編成の手引き』（第３版）としてまとめた。

　同時に、２９年度から取り組んでいる道教委の授業改善推進チーム活用事業と授業改善等支援事業も、本年度で指定期間終了を迎える。

　そのため、教育課程に関する教員同士の情報交流機会や、指導スキル向上に向けた研修機会の縮小が懸念されていた。

　そこで、プロジェクトチームや道教委指定事業での成果を引き継ぎ、市内教育の方向性を協議し、具体策を示していく新組織を設置することとした。

　具体的には、現在行われている教育活動の見直し、校内研修の活性化につなげるための働きかけ、教育環境の整備や働き方改革推進などについて、方策を示す役割を果たしていく考え。

　また、現場の実情に即した意見や要望を、教員一人ひとりの指導力を高めるための方策や、これからの時代に合った教育の展開に必要な環境整備のための施策にも反映させ、児童生徒の学力・体力向上につなげる。

　設置に当たっては、教員の新たな業務負担とならないよう、構成メンバーや人数、開催回数、時間など、学校における業務を勘案する。

(市町村 2020-02-13付)