千歳市が２年度予算案発表　小・中２校に校内ＬＡＮ　教育費は５３・７億円

（市町村 2020-02-12付）

　千歳市は７日、令和２年度予算案を発表した。一般会計の総額は前年度肉付け補正後と比べ１０・１％増の４９６億２６５万円で、教育費は２３・７％減の５３億７１００万円を計上。減額は、前年度公立大学運営事業費に千歳科学技術大学からの寄付を積み立てていたため。教育費の一般会計に占める構成比は１０・８％となっている。

　新規事業では、小・中学校ＩＣＴ機器等整備に１億７８７５万円を計上。北陽小学校と勇舞中学校に校内ＬＡＮ、学習用コンピュータなどを整備する。

　このほか、特別支援教育事業費として２８１万円を措置。４月から東小学校、駒里中学校、青葉中学校、北斗中学校に特別支援学級を開設するほか、医療的ケア児に対応するため、新たに学校看護師２人を配置する。

　教育関連の主な事業はつぎのとおり。

▼総務費

▽アイヌ政策推進（新規）＝６９９万円

　アイヌ文化啓発イベント「仮称・ＣＨＩＴＯＳＥ　ＡＩＮＵ　ＦＥＳＴＡ」の開催。

▼民生費

▽早期療育事業費＝８８１万円

　４月から児童発達支援センターを開設する。

▽特定教育・保育施設給付事業負担金＝２４億６０８７万円

　認定こども園２園の開設など。

▽子育てのための施設等利用給付事業負担金＝１億５５４万円

　元年１０月からの幼児教育・保育の無償化によって、私学助成幼稚園、認可外保育施設や一時預かり保育も無償化する。

▽保育定員拡大等施設整備事業補助金（新規）＝２億３２５０万円

　３年度の保育定員６０人拡大に向けた補助。

▽仮称・みどり台地区児童センター整備（新規）＝１２４９万円

　実施設計、地質調査。

▼消防費

▽防災学習交流施設維持管理業務＝２４１３万円

　地震体験装置プログラムの更新。

▼教育費

▽教委運営管理業務（印刷製本費・新規）＝９６万円

　市教育振興基本計画を策定する。

▽特別支援教育事業費（消耗品費、備品購入費、会計年度任用職員費・新規）＝２８１万円

　４月から東小、駒里中、青葉中、北斗中に特別支援学級を開設。また、４月から医療的ケア児に対応するため、新たに学校看護師２人を配置。

▽学校活動支援（特別支援教育ハンドブック作成費・新規）＝３０万円

　市内小・中学校に勤務する全教職員に配布。

▽小・中学校就学援助事業費（要保護・準要保護児童生徒就学援助費）＝１億５３３６万円

▽小・中学校ＩＣＴ機器等整備（新規）＝１億７８７５万円

　校務用コンピュータ整備・更新、指導者用コンピュータ更新、学習用コンピュータ整備・更新、校内通信ネットワーク整備（小・中）、デジタル教科書更新（小）。

▽小中学校運営管理（ＩＣＴ支援業務委託料・新規）＝１９８万円

　北陽小と勇舞中で学習用コンピュータを整備することから、ＩＣＴ支援員を配置。

▽特別支援学級等改修（新規）＝６７２万円

　特別支援学級教室設置（東小）、相談室改修（信濃小）。

▽教職員管理職住宅建替＝２４８６万円

▽教職員管理職住宅建替（リース料）＝２４３万円

▽小学校ピアノ更新整備＝３８４万円

　緑小、駒里小中、支笏湖小。

▽小学校防音機能復旧＝２億１１９５万円

▽小学校改修＝３３１５万円

▽北陽小学校仮設校舎整備（リース料）＝６１２１万円

▽仮称・みどり台小学校建設＝５億９０２４万円

▽中学校ピアノ更新整備＝２９４万円

▽中学校改修＝１億２１９４万円

▽新学校給食センター整備＝１９万円

　調査検討。

▽学校給食費公会計化（新規）＝７万円

▽文化施設管理（印刷製本費・新規）＝１４万円

　第３次市子どもの読書活動推進計画の策定。

▽文化財普及啓発（史跡キウス周堤墓群パンフレット作成業務委託料など・新規）＝１５５万円

　史跡世界遺産登録に当たり、小学生対象パンフレット作成。

▽公立大学法人運営事業＝９億２３８３万円

▽公立大学法人修学支援（新規）＝６４１０万円

▽公立大学法人施設設備（新規）＝４億９６０万円

(市町村 2020-02-12付)