札幌市が教育費補正予算案発表　１人１台端末整備など　ＧＩＧＡスクール構想踏まえ

（市町村 2020-02-12付）

　札幌市は１０日、第１回定例市議会に提出する教育費補正予算案を発表した。国の経済対策に呼応して令和２年１定補正予算と２年度当初予算を一体的に編成する１５ヵ月予算のもと、一般会計総額１９７億７３００万円を計上。教育関連ではGIGAスクール構想に伴い、教育委員会管理事業に教育の情報化推進費として４５億８６００万円を充てた。

　教育委員会管理事業にはGIGAスクール構想を踏まえた教育の情報化推進費として４５億８６００万円を計上。うち、校内通信ネットワーク整備事業に２６億３０７万円、児童生徒１人１台端末の整備事業費に１９億８２００万円を充てた。

　市教委は構想を踏まえ、５年度までにすべての市立小・中学校、特別支援学校の児童生徒１人にパソコン１台を整備していく計画だ。

　来年度は校内通信ネットワーク整備事業として市内の公立小・中学校、特別支援学校（小学部・中学部）へ年度内に校内LANを整備するほか、児童生徒１人１台端末整備事業として小学５・６年、中学１年の約４万４０００人の児童生徒用にタブレット端末機器を配備する予定。

　プログラミング教育の実施のほか、小中連携の視点から該当学年に先行して導入する見通し。

　主な教育関連事業はつぎのとおり。

▼教育の情報化推進費＝４５億８６００万円

　小学５・６年生および中学１年生の児童生徒に１人１台のタブレット端末購入および市内小・中学校等へのICT環境の整備。

▼学校新増改築事業＝６４億５８００万円

▽学校新築費＝３億１２００万円

　芸術の森小（石山東小と常盤小の統合）。

▽学校改築費＝６０億６５００万円

　中央小、東白石小、羊丘小、発寒西小、新陽小、発寒南小、栄中、本町小、二十四軒小。

▽学校給食施設整備費＝８１００万円

　栄南小、みどり小。

▼学校施設改修事業＝２５億８９００万円

▽リニューアル改修費＝２２億円

　栄北小、北辰中、北野中、稲陵中、札苗中。

▽学校規模適正化関係改修等整備費＝３億８９００万円

　新札幌わかば小（上野幌小・青葉小の統合）。

▼奨学基金造成費＝１億３５００万円

　市民からの寄付金による奨学基金の造成。

▼学校保健費＝２６００万円

　就学援助および特別支援就学奨励費の認定者見込増に伴う扶助費の追加。

(市町村 2020-02-12付)