函館市が2年度予算案公表 保育士確保へ動画情報 コンピューターボード全小に(市町村 2020-02-10付)
【函館発】函館市は7日、令和2年度予算案を公表した。一般会計は昨年の6月補正後対比で2・0%減の1348億5000万円。うち、教育費は20・1%減の84億1262万円。新規に、小型のコンピューターボードを全市立小学校に導入するプログラミング教育教材整備事業として286万円を計上。小学校でのプログラミング教育の必修化に備える。また、保育士の仕事魅力発信事業には165万円を計上し、保育士の人材確保に向け、保育の様子や保育士へのインタビューをまとめた動画を作成し情報を発信していく。
教育関係の主な事業はつぎのとおり。
▼市民一人ひとりの幸せを大切にします
▽子ども・ひとり親家庭等医療助成費=5億6652万円
8月診療分から、入院費および3歳児未満と非課税世帯の子どもの通院費を無料化。
▽子ども家庭総合支援拠点調査(新規)=95万円
要保護児童等の支援や児童相談所などの各関係機関との連携・協働によって効果的な対応を行う子ども家庭総合支援拠点の開設に向け、職員の資質向上に向けた研修などを実施する。
▽施設型給付費=67億5587万円
▽施設等利用費=1億9073万円
幼児教育・保育無償化に伴い、施設等利用給付認定された子どもの国立大学附属幼稚園、未移行幼稚園、認可外保育施設、預かり保育事業、一時預かり事業等の費用を給付。
▽特定教育・保育質向上=4736万円
▽保育士の仕事の魅力発信事業(新規)=165万円
保育士の人材確保を図るとともに、市内施設の質向上や保護者の不安軽減などのため、保育実践の様子や保育士へのインタビューなどを集録した動画を作成し、発信する。
▽保育士就職支援研修=51万円
▽保育体制強化事業費補助=2820万円
▽ひとり親家庭等子どものための学習支援=200万円
▽SNS教育相談事業=197万円
中学生を対象に、いじめを含む様々な相談を受け付けるLINE相談窓口を8月下旬の10日間と夏休み期間を合わせて40日間開設。
▽いじめ・不登校等対策推進=483万円
いじめ防止対策審議会の運営のほか、各学校を巡回して児童生徒や保護者に対するカウンセリング等を行う相談員を配置。
▽学校司書関係経費=107万円
学校図書館の運営業務および読書活動を支援する学校司書を既存校8校に加え、新たに4校に配置する。
▽学校図書館環境整備=575万円
▽日本語指導関係経費(新規)=71万円
日本語指導が必要な外国人の児童生徒に対して、個別の学習支援や日本語指導を行う支援員を派遣する。
▽特別支援教育支援員関係経費・推進事業費=7671万円
小・中学校の児童生徒へ教育的支援を行う特別支援教育支援員70人と学校や支援員をサポートするための巡回指導員2人を配置。
▽学力向上推進=1462万円
算数の少人数指導等の充実や免許外教科指導の改善を図るための非常勤講師配置のほか、小学校のアフタースクールの開設。
▽プログラミング教育教材整備(新規)=286万円
全市立小学校に教育用の小型コンピューターボードを整備する。
▽部活動地域支援者活用=527万円
市立中学校と市立函館高校の部活動の充実を図るため、専門的な技術指導が可能な地域支援者を活用。
▽市立函館高校海外留学事業関係経費=1414万円
▽義務教育施設整備=7億1206万円
校舎耐震や統合校の新築、増築など。
▽地域学校協働活動推進(新規)=90万円
コミュニティ・スクールと地域全体で子どもの成長を支える地域学校協働活動の一体的な推進を図るため、地域コーディネーターを配置する。
▽コミュニティ・スクール推進=220万円
▽学校開放=341万円
学校図書館や特別教室等を地域住民に開放する。
▽入学準備給付金=861万円
▽給付型奨学金=728万円
▽私立学校運営助成費=1億2588万円
▽私立専修学校運営助成費=1652万円
▼快適で魅力的なまちづくりを進めます
▽縄文遺跡群世界遺産登録推進関係経費=435万円
▽郷土学習推進(新規)=373万円
市立小学校の児童が縄文文化センターや大船遺跡、垣ノ島遺跡を見学する郷土学習を実施する。
▽史跡垣ノ島遺跡整備事業=1億5044万円
▽学齢簿・就学援助システム関係経費(新規)=36万円
事務の効率化を図るため、紙ベースで管理している学齢簿のデータ化および簡易システムで認定事務を行っている就学援助のシステム化を実施する。
(市町村 2020-02-10付)
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