当別町が２年度予算案発表　義務教育校校舎を建設　保育士の継続雇用促進

（市町村 2020-03-03付）

　当別町は２月２５日、令和２年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比１７・５％増の１２１億４８４３万円。うち、教育費は１６２・１％増の１３億４０８３万円となっている。

　４年度開校予定の一体型義務教育学校の建設工事費に８億６０００万円を盛り込んだことが、増額の主な要因。

　このほか、保育士等就労支援に２６８万円を計上。一時金を直接支給し、保育士などの継続雇用と町内居住の促進を図る。

　教育関連の主な事業はつぎのとおり。

▽小中高校生トップアスリート育成＝１００万円

　町内在住の小中高生および指導者を対象に、全道大会出場レベルでの活躍が見込まれる青少年を夏および冬休みの一定期間日本体育大へ派遣。高度なトレーニング設備のもと講義や部活動に参加するなど、優秀な指導者や選手からの指導を受け、スポーツアスリートの育成を図る。

▽一体型義務教育学校建設（新規）＝８億６０１２万円

　１年生から９年生までが一堂に集い、知・徳・体を備えた世界に通用する人材を目指し、学習や部活動などの教育活動を展開する新たな義務教育のスタイルを実現する学校の校舎を建設する。

▽小中一貫教育推進＝１１８１万円

　児童生徒の学びの連続性を確保するため、一貫教育推進講師（非常勤。英語２人、算数・数学２人）を各中学校区に配置。また、小学校高学年の中学校登校、中学校教員の小学校への乗り入れ授業や、日本体育大と連携した教職員研修等、児童生徒・教職員の交流の促進や教職員の資質向上に向けた取組を行う。

▽コミュニティ・スクール運営＝７９万円

▽小中学校芸術鑑賞＝５０万円

　児童生徒の豊かな感性と創造性・思考力・コミュニケーション能力などの育成を図るため、小・中学校が合同で芸術鑑賞を行う。

▽西当別中校舎屋上防水（新規）＝１３５７万円

▽ふくろう図書館内部改修（新規）＝４２９万円

　開架図書スペース、閲覧スペースを拡大するため改修を行う。

▽保育士等就労支援（新規）＝２６８万円

　町内認定こども園における保育士などの確保策として、保育業務に従事している職員に対し、勤務３年ごとに一時金を直接支給。保育士などの継続雇用と町内居住の促進を図る。

(市町村 2020-03-03付)