札幌市立学校の臨時休業　１６～２５日に分散登校　春休み前日まで延長

（コロナウイルス関連 2020-03-11付）

　札幌市教委は、新型コロナウイルス感染症による市立学校の臨時休業について、１３日までとしていた期間を春季休業の開始日の前日までに延長した。小・中学校は２５日、高校、中等教育学校は２４日まで臨時休業期間として設定。臨時休業の延長に伴い、１６日から２５日まで分散登校を実施することとした。

　市教委は、児童生徒の心のケアや保護者への負担などを配慮して臨時休業期間を１３日までとしていた。

　しかし、依然として新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっていることから、休業期間を春季休業の開始日の前日までとした。

　具体的には、平岸高台小学校・平岸中学校のぞみ分校が２３日まで、高校、中等教育学校、市立札幌豊明高等支援学校、市立札幌みなみの杜高等支援学校、山の手養護学校高等部が２４日まで、小・中学校、山の手養護小学部および中学部、豊成養護学校、北翔養護学校が２５日までと、臨時休業期間を春季休業の開始日の前日までとした。

　臨時休業の延長に伴い、感染症予防の徹底を図った上で、子どもの心身のケアと学習支援などを行うため、１６日から２５日まで分散登校を実施する。

　１０日付で発出した通知では、１６～２５日までの期間において学年ごとの登校日を指定。期間中に３回程度登校することとしている。

　登校日には健康観察や指導を行うほか、給食を提供した上で下校させる。実施に当たっては体育館での一斉指導や教室を分けての指導など、学校の実態に応じて配慮することを記載。春季休業の前日には、修了式を短時間で実施することも求めている。

　分散登校における高校の対応については近日中に通知文を発出する予定となっている。

　また、小・中学校の卒業式の実施については、これまで出席者を卒業生とその保護者などとしていたが、新型コロナウイルス感染症の発生状況を鑑みて、出席者を卒業生のみとした。

(コロナウイルス関連 2020-03-11付)