【解説】臨休中の取組事例　文科省

（コロナウイルス関連 2020-03-10付）

　文部科学省は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための臨時休業措置を踏まえた「学校の臨時休業の実施状況、取組事例等（３月６日時点）」をまとめた。動画配信サイトを活用した日替わり朝礼の実施、オンラインによる学級活動や授業動画の配信などの取組を紹介。同省Ｗｅｂページで公開しており、学校現場での活用を呼びかけている。

　４日時点の臨時休業の実施状況をみると、公立は小・中・高校９９％、特別支援学校９５％で実施。国立は全校種で１００％、私立は小学校９０％、中学校９２％、高校９３％となっている。

　臨時休業期間における各学校の取組事例として、動画配信サイトを活用して教員による日替わりの朝礼を実施した中学校、栄養教諭が中心となって子どもが家庭で取り組めるレシピを紹介した小学校の事例などを取り上げている。

　休業中の家庭学習や生活面での支援例では、１週間ごとの学習プリントを月曜日に配布し、金曜日の家庭訪問で健康観察とともに回収する取組、休業明けの初日に学年末試験を実施することで自宅学習の動機付けを図る取組を紹介。

　ＩＣＴを活用した事例では、タブレットを活用した健康観察や学習成果の確認・評価、グループウェアを活用した家庭学習支援、パソコンで学習できる情報一覧の発信などを紹介。

　また、ＩＣＴを活用した学級活動の実施や課題の進ちょく状況の確認、教員による保健体育、芸術、情報、家庭科の授業動画の配信などの取組を取り上げている。

　このほか、文科省の学習支援コンテンツポータルサイト「子供の学び応援サイト」など情報リンク集も掲載。科学技術のデジタルコンテンツ、家庭でできる運動遊びやスポーツメニューなど休業期間中に活用できるサイトを紹介している。

(コロナウイルス関連 2020-03-10付)