帯広市教研が学習プリントなど　臨時休業での活用を　自宅学習支援でＨＰに公開

（コロナウイルス関連 2020-03-10付）

　【帯広発】帯広市教育研究所は、新型コロナウイルス感染症対策における臨時休業期間中の児童生徒の自宅学習支援策として、ほっかいどうチャレンジテストのＰＤＦファイルや、同所が開発した学習プリントなどをホームページに公開し、活用を呼びかけている。市内保護者向けに臨時に発行したアカウント情報を入力してログインする形となっている。同所の村松正仁所長は「児童生徒たちには、自学自習のための資料などを活用して、これまで先生たちと培ってきた“自ら考える力”を発揮して臨時休業期間を過ごしてほしい」と呼びかけている。

　新型コロナウイルス感染症対策における臨時休業期間の決定を受け、同所は市教委を通じ、臨時的に発行したアカウント情報を小・中学校の全保護者に向けて発出すると同時に、児童生徒の自宅学習を支援するため、コンテンツを増強した。

　ホームページに掲載されている内容は、①ほっかいどうチャレンジテストのＰＤＦファイル②同所作成の『いつでもどこでも体力ＵＰパンフレット』③道教委が公開する体力向上エクササイズ動画「チョコ・ダン」へのリンク④同所で開発した各学年・各単元の学習プリント―の４つ。臨時休業期間中でも学力と体力の向上を図れる内容となっている。

　特に、④については、小学校各学年の単元ごとにプリントを公開しており、国語科では漢字の確認問題や文法問題、算数科では各学年の単元まとめ問題、社会科では都道府県や北海道１４総合振興局・振興局、十勝１９市町村の名称と場所を答える問題などを掲載。

　また、中学生向けの教材では、数学は正負の数や比例・反比例などの各単元の学習問題、英語の文法やライティングなどの学習資料を公開し、自学自習をあと押しする。

◆市教委本年度導入　学習支援ソフトも

　帯広市教委は本年度導入した学習支援ソフト「ラインズｅライブラリアドバンス」について、２月上旬に保護者への説明会を開催するとともにアカウントを発行した。栄小学校などでは、臨時休業期間中の子どもたちのアクセスが増加しているという。栄小の担当教諭は「問題は解説教材、各教科・単元の４択や５択で解答する問題、答え合わせという流れになっており、子どもたちも積極的に活用している」と話していた。

　市教育研究所の村松所長（市教委学校指導担当部長）は「今回の急な臨時休業期間を受けて、自学自習期間でも学力と体力の向上が図られるような方策が必要となっている」と指摘。「自学自習のための資料などを活用して、これまで子どもたちが先生と培ってきた“自ら考える力”を発揮して臨時休業期間を過ごしてほしい」と呼びかけている。

(コロナウイルス関連 2020-03-10付)