臨時休業中の分散登校で道教委　９日にも方針固め通知へ　市町村教委の意向踏まえ判断

（コロナウイルス関連 2020-03-09付）

　道教委はきょう９日にも、臨時休業中の学校に人数を限定して児童生徒が登校する「分散登校」の方針を固める。市町村教委の意見を勘案し、早ければ同日中にも通知する見通し。５日の記者会見で鈴木直道知事は、自宅・登校時両方の体温確認、校舎内の消毒・清掃などの感染予防対策を徹底した上で、分散登校を実施する考えを示した。

　道教委によると、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け、道内の１７４市町村が春休みまで学校の臨時休業を実施。札幌市を含む３市２町は３月中旬までの実施を予定している。

　５日の記者会見で鈴木知事は、臨時休業の長期化に伴い、子どもの心身と学習面をケアするほか、新学期に向けて子どもの生活リズムを整える必要があるとし、９日の週以降、人数などを限定した分散登校を実施できるよう、道教委に要請したことを伝えた。

　実施に当たっては、専門家の指示に基づく感染予防対策を徹底する考えを示し、児童生徒と教員の体温を自宅と学校の両方で確認する考えを表明。校舎内の消毒や清掃を徹底し、安心して登校できる環境を整えた上で分散登校を実施するとした。

　道教委はこれまで、遠隔会議を通して市町村教委教育長らと意見を交換しており、保護者や地域住民の意見も勘案して検討。９日には教育局長との遠隔会議を開き、市町村における意向を確認した上で方針を固める。

　早ければ同日、市町村教委へ通知することが予想される。

(コロナウイルス関連 2020-03-09付)