おこもり上手プログラム　家庭内での過ごし方提案　学校臨時休業で羅臼町教委

（コロナウイルス関連 2020-03-06付）

羅臼町おこもり上手プログラム

　【釧路発】羅臼町教委は、学校の臨時休業に伴って家庭内で長期間過ごすことになった子どもたちのため、「おこもり上手プログラム」を展開している。図書宅配サービスや外国語指導助手（ＡＬＴ）による映像での英語レッスンなど、様々な施策を１パッケージとして提供。「こんな時だからこそ君たちの心と体を守りたい」とのメッセージのもと、家庭内で有意義に過ごすための方法を提案している。

　新型コロナウイルス感染症予防のため、町内の学校は２月２７日から臨時休業となっている。

　町教委社会教育課では、突然学校が休業となり、家庭内で長期間過ごすことになった子どもたちの不安やストレスを和らげようと、様々な施策を１パッケージにしたプログラムを企画。休業が決まってすぐ、施策内容の精選、関係者との調整、広報パンフレットの作成に動いた。

　プログラムは２日から開始。内容は、①休室となっている図書室の図書宅配サービス②親子コミュニケーションの情報提供③家庭内でできる運動の情報提供④ＡＬＴによる英語レッスン―の４本柱となっている。

　①では、ゼロ歳から１８歳の子どもがいる家庭を対象に、アルコール除菌した上で個包装した本を配送する。

　②では、レシピサイト「クックパッド」の同町公式アカウント「知床羅臼町キッチン」に親子でできる簡単なおやつのつくり方を掲載。お豆腐の焼きドーナツ、簡単フローズンヨーグルトのレシピを公開した。

　③では、Facebookを使って情報を提供。リズムジャンプやミラー運動など親子で楽しめるものを提案している。

　④では、動画配信サイトYouTubeの町公式チャンネルで、ＡＬＴが小・中・高校それぞれのレベルに合わせレッスンを実施。高校生向けでは、米国の伝統的な遊び「ホースシューズ」を紹介している。

　社会教育課は、学校が予期せず臨時休業となったことを踏まえ「こういうときこそ社会教育が頑張らなければ。できる限りのことを企画した。地域の子どもたちが有意義な時間を過ごす手助けとしてほしい」と話している。

(コロナウイルス関連 2020-03-06付)