【解説】臨時休業の状況　４日現在

（コロナウイルス関連 2020-03-09付）

　新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、政府が要請した一斉臨時休業にかかわって文部科学省は、４日現在の全国における実施状況をまとめた。

　２月２７日に開かれた第１５回新型コロナウイルス感染症対策本部で安倍晋三首相は、多くの児童生徒や教職員が長時間集まることによる感染リスクへの対策として、全国すべての小・中学校、高校、特別支援学校で３月２日から春休みまで臨時休業とするよう要請する考えを表明した。

　これに伴って文科省がまとめた調査結果（４日現在）をみると、都道府県立学校のうち、高校で臨時休業を実施している自治体は４６都道府県。３３４９校のうち、３３１４校（実施率９９・０％）で実施し、島根県のみが実施していない。

　特別支援学校は、４５都道府県で実施し、埼玉県、島根県で未実施。９１７校のうち、８６９校で実施（同９４・８％）した。

　市町村立小・中学校の実施状況をみると、小学校は１７１２市町村、１万８９２３校（同９８・８％）で実施。中学校は、１７０９市町村、９１２４校（同９９・０％）で実施した。

　臨時休業の開始時期は、小・中・高いずれも３月２日が半数以上を占める。

　臨時休業の期間は、全校種「３週間以上４週間未満」が最も多かった。

　国立の小学校６９校、中学校７０校、高校１５校は、いずれも全校で臨時休業。私立の小学校１７８校、中学校５６３校、高校１１６２校は、いずれも９割以上が臨時休業とした。

　都道府県を通じて、臨時休業の実施見送りの方針を報告した自治体は、都道府県立学校で２県、８３校（高校３５校、特別支援学校４８校）、市町村立小・中学校で２０市町村、３１６校（小学校２２７校、中学校８９校）だった。

(コロナウイルス関連 2020-03-09付)