小・中臨時休業受け旭川市教委　規則正しい生活へ日課表　ＨＰに「春の学び場」開設

（コロナウイルス関連 2020-03-10付）

１日の目安として独自に作成した日課表（クリックすると拡大表示されます）

　【旭川発】旭川市教委は、市内全小・中学校で本来、学ぶ予定だった学習内容について、自宅で取り組むよう各学校や児童生徒に呼びかけるため、ホームページ上に「あさひかわ春の学び場」を開設した。児童生徒が規則正しい生活を送り、家庭学習に取り組めるよう、日課表や各学年の授業割りなどを掲載。各学校の実態を踏まえ、学校から出された家庭学習課題と併せて取り組むよう求めている。

　「あさひかわ春の学び場」は、臨時休業期間中に本来、学校の授業で学習するはずだった内容を、自宅で計画的に学べるように支援するもの。市教委教育指導課のHP上に開設。５日から２５日までの期間限定で公開している。

　HP上には、児童生徒が家庭学習に取り組むとともに、規則正しい生活を送ることができるよう、１日の目安として市教委独自で作成した日課表を掲載。小学１～６年生、中学１～３年生は共通とし、起床、検温、朝ごはん、１～２時間目、中休み、３～４時間目などと、細かく記されている。

　また、日課表の中で１～４時間目などの時間割については、１日ごとに学ぶ教科等を学年別に掲載。小学１年生の場合、３月５日の１時間目は国語、２時間目は生活、中休みはからだづくりなどと設定。インターネットの学習支援サービスを活用して家庭学習に取り組む際のポイントなども紹介している。

　中休みについては、家で長い時間を過ごすため、容易にできる運動方法などを紹介。文部科学省などが勧める運動方法などを参考とした。

　時間割は、随時更新。このほか、新型コロナウイルス感染予防のポイントや、学習面や生活面で参考になるＷｅｂサイトのリンクも紹介している。

　市教委は、各学校の実態に合わせて活用するよう呼びかけている。

　また、各学校に対して、今後、参考になる学習内容の資料提供などを求めている。

　開設に伴い、黒蕨真一教育長が児童生徒向けにメッセージを発信。学校から出された家庭学習課題と合わせて取り組むことを求めるとともに、「一人ひとりが希望を胸に不安なく、進学先や新しい学年で学校生活をスタートできるよう心から祈っている」とコメントしている。

(コロナウイルス関連 2020-03-10付)