国のコロナウイルス緊急対策第２弾　臨休対応に２４６３億　学校給食費の返還を補助

（コロナウイルス関連 2020-03-12付）

　政府は１０日、新型コロナウイルス感染症に関する緊急対応策（第２弾）を決定した。学校の臨時休業に伴い生じる課題への対応に２４６３億円を計上。学校設置者が負担する保護者への給食費返還の４分の３を補助するなどの方針を示した。

　緊急対応策は、国内の感染拡大防止とともに現下の諸課題に対応するため、本年度予算の予備費も活用し、総額４３０８億円の財政措置を講じるもの。

　学校の臨時休業に伴い生じる課題への対応に２４６３億円を計上。このうち、学校給食休止への対応では２１２億円を措置し、臨時休業期間における学校給食費（食材費）を保護者に返還するよう学校設置者に要請し、公立学校負担分の４分の３を補助する。

　併せて、給食調理業者、食品納入業者、酪農家など学校給食関係の事業者に対し、給食再開に向けた安全・安心の確保、食品ロス対策のための支援を行う。

　放課後児童クラブ等の体制強化に４７０億円を計上。午前中から放課後児童クラブや放課後等デイサービスを開所する場合の追加経費、ファミリー・サポート・センター事業の利用減免分を全額国費で支援する。

　併せて、家庭での学習を行う児童生徒の学びの支援や心のケアのため、公立学校における加配教員や学習指導員、スクールカウンセラーなどの活用を支援する方針を示した。

　保護者の休暇取得支援に向けた企業への助成金創設に１５５６億円を措置。非常勤職員を含む教職員が柔軟な対応によって業務に従事して働く場が確保されるよう、地方公共団体に要請する方針も示した。

(コロナウイルス関連 2020-03-12付)