ＳＳＷ派遣し職員研修　子ども、教職員の心のケアを　臨時休業受け江別市教委

（コロナウイルス関連 2020-03-12付）

　江別市教委では、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に伴う市内学校の臨時休業を受け、非常時における子どもや教職員の心のケアに向けた取組を行っている。保護者向けのリーフレットやメール配信用の文章を作成し、各学校に提供。また、小学校にスクールソーシャルワーカー（ＳＳＷ）を講師として派遣し、職員研修を行うなどの支援を行った。非常時における不安定な反応を当然のものとした上で、不安な気持ちを受け止めることの重要性などを呼びかけている。

　市内小・中学校では、２月２７日から３月２５日までの期間、臨時休業の対応を措置。長期間家庭で過ごすことによる児童生徒のストレスや、対応に当たる教職員の不安などに対し、市教委はホームページなどで心のケアの方法などを紹介している。

　保護者に向けたリーフレットおよび配布文章「非常時の子どもの心のケアについて」では、不安やショックを受けた際の児童生徒の心理状態や行動などを説明。具体的なケアとして、「リラックスできる工夫をする」「子どもの不安を受け止める」などの方法を挙げ、子どもや家族にとっての「いつもどおりの生活」を大切にするよう呼びかけている。

　また、一部の小学校に市のＳＳＷを講師として派遣し、職員研修を開催。登校再開後の児童の心のケアのほか、教職員の心のケアについて具体的に提示した。

　教職員の心のケアについては、教職員の立場を「子どもをケアする援助者」であるとともに、「出来事の当事者」としてとらえ、援助者としての疲弊、当事者としての傷つきによる症状の例や、生活上の留意点を紹介。

　非常時において感情が不安定になることは当然の反応であることを踏まえ、気持ちを受け止めることの大切さを呼びかけている。

(コロナウイルス関連 2020-03-12付)