分散登校　恵庭中が３日間　久しぶりに級友と再会　臨休中の心構えなど説明

（コロナウイルス関連 2020-03-12付）

体育館で生徒たちは間隔を開けて席に座った

　恵庭市立恵庭中学校（鹿野秀一校長）は９日から３日間、分散登校を実施した。学年ごとに１～２クラスに分け時間差で登校。各教室で荷物をまとめさせたあと、体育館で休業中の過ごし方や心構えなどを説明。久しぶりに友達と会うことができた生徒は、うれしそうな様子をみせていた。

　市は、２月２７日午後から春休みの前日となる３月２４日まで臨時休業の措置をとっている。これまで分散登校に向けて、保護者へのメールやホームページで日程を周知してきたほか、教職員が当番制で校内の除菌作業に当たるなど準備を進めてきた。

　実施に当たり、９日から１１日まで学年ごと、１～２クラスごとに時間差で登校。一度の登校は３０分から１時間程度で、１０分前から校内の立ち入りを可能とした。ほぼ全生徒が登校し、元気な様子をみせていた。

　生徒は教室で各自の荷物をまとめたあと、体育館に移動。担当教員が注意事項等を説明。咳エチケットや検温の記録の継続、規則正しい生活・家事・軽い運動を行うことや集団を避けるといった感染予防に関すること、不安な気持ちのケア、デマに振り回されないなどＳＮＳ等における情報モラルに関する注意などを呼びかけた。

　感染予防のため、登校後すぐに手洗いを行うように促したほか、学級ごとに使用する階段を分けた。体育館のいすは離して設置し、下校時には列ごとに時間をずらすなど配慮した。

　登校した生徒たちは、久しぶりに友達と会うことができてうれしそうな様子や、今後の見通しがもてたことで安心した様子をみせていた。うれしさのあまり友達に駆け寄ろうとし、接触しないよう注意される場面も。

　分散登校実施後には換気を行うとともに、職員全員で生徒が使用したと思われるすべての場所を消毒した。

　今後の分散登校については、３年生のみ卒業式に出席とし、１・２年生は２４日を予定。市からの通知を参考にしながら詳細を決定していく。

(コロナウイルス関連 2020-03-12付)