現場の状況踏まえ判断を　臨時休校で書記長談話―道高教組

（コロナウイルス関連 2020-03-12付）

　道高教組（尾張聡中央執行委員長）は１０日、菱木淳一書記長の「新型コロナウイルス感染拡大に伴う臨時休校に対する談話」を公表した。道・道教委に対して、危機に直面した現場の状況を踏まえた適切な判断を求めた。

　談話では、教育現場において休校中の子どもの居場所の確保や、突然の環境の変化による障がいのある子どもの心身の負担などの問題が次々と起こっていることにふれ「そのたびに、教職員や保護者をはじめとする当事者は、子どものための最善の方策を考え、瞬時の対応が求められている」と指摘。道・道教委に対して、当事者の具体的な要求に耳を傾け、財政措置をはじめ現場で日々尽力する教職員・保護者が見通しをもてるような実効性のある施策を求めた。

　また「子どもの実態や家庭の状況に応じて、柔軟に判断し、正確な情報や科学的知見、民主的な議論によって困難を乗り越えることが今、求められている」と強調。子どもたちの命と健康を守るため、新型コロナウイルス感染拡大防止が急務であることを指摘し「子どもの権利は最大限保障されるべき」と訴えた。

(コロナウイルス関連 2020-03-12付)