札幌市内で分散登校スタート　子の笑顔と声が校舎に　２５日まで　市教委

（コロナウイルス関連 2020-03-17付）

　札幌市教委は１６日から、市立小・中学校、中等教育学校前期課程で分散登校を始めた。１６日は小学校で１、３、５年生が、中学校、中等教育学校では１年生が登校。児童生徒は笑顔で登校していた。

　分散登校は、①児童生徒の健康状態を把握するとともに、休業期間の児童生徒のメンタルヘルスに関して必要なケアを行うこと②休業期間中の児童生徒の学習状況を把握するとともに、今後の休業中の家庭学習に対して指導すること―の２点が目的。２５日まで実施する。

　市内小学校のうち、１６日は二条小学校（大牧眞一校長）で１、３、５年生合わせて２４６人が登校した。

　児童の登校後、教職員は体育館や空き教室を利用して健康観察を行ったほか、各教室では担任教諭が家庭学習の状況の確認。咳をしている子どもにはいたわりの言葉をかけるなど、いじめにつながらない声の掛け方や心のケアなどを指導した。

　指導中は２０分ごとに５分間の換気を実施。手洗いや咳エチケットの励行を促すなど、子どもたちの感染予防に努めた。

　給食の時間に児童は、座席の間隔を空けたほか、私語を慎みながら給食を食べた。

　大牧校長は「子どもたちの元気な声が校舎に響いてうれしい」「３月は１年間の成長を確かめ合う時期。分散登校を生かし、進学・進級に向けてしっかり子どもたちと向き合いたい」と述べた。

　また、児童の様子について「“友達や先生と会えてうれしい。給食がおいしかった”と言って帰ってくれてよかった」と話していた。

(コロナウイルス関連 2020-03-17付)