家の中でできるダンス　新型肺炎による臨時休業受けちくだいＫＩＰが動画

（コロナウイルス関連 2020-03-18付）

　【帯広発】帯広畜産大学のバックアップを受け、帯広市内で子どもの体操教室などを展開する「ちくだいＫＩＰ」は、動画配信サイトＹｏｕTｕｂｅで子どもたちが楽しくストレッチやダンス、筋力トレーニングを行える動画を配信している。新型コロナウイルス感染症対策による学校の臨時休業への対応。毎週土曜日夕方には生番組を配信。帯広畜産大の村田浩一郎准教授は、子どもの体力低下と免疫力低下を危惧し、保護者に動画の活用を呼びかけている。

　ちくだいＫＩＰは、帯広畜産大で自然科学・体育学分野を研究する村田准教授と同大ＯＢの山田共彦さんが２０１５年に設立。子ども向け体操教室を主軸に、同大の体育館を拠点に活動を展開。「つながる感動、みなぎる原動力」の理念のもと、子どもの体操教室や障がい児童体操教室の開催、高齢者運動プログラムの作成に取り組んでいる。帯広市内を中心に累計４００人以上が会員登録している。

　ちくだいＫＩＰは、新型コロナウイルス感染症のため、道内小・中学校が臨時休業になったことを受け、２月２９日にＹｏｕTｕｂｅで、家の中でできる簡単なストレッチと筋力トレーニングを紹介する番組「家ＫＩＰ」を配信。子どもの体力と免疫力を高め、また、子どもが動画を見ている間に、保護者が家事ができるよう１時間のプログラムで配信した。

　配信に至った経緯について、村田准教授は「家から出られないと体力や免疫力の低下につながるため、楽しく体力アップできるダンス要素を入れた番組が必要と感じた」と話し、新型コロナウイルス感染症の影響について「体操教室も中止している状況なので、人と人とが対面で楽しく運動できるよう、早く収束することを願っている」との思いを語った。

　ちくだいＫＩＰのＹｏｕTｕｂｅチャンネルでは、これまでのコンテンツをまとめ公開しており、保護者や学校に活用を呼びかけている。

(コロナウイルス関連 2020-03-18付)