市町村立図書館の状況　道立図書館　１１２自治体で臨時休館　宅配などで対応　１２日現在

（コロナウイルス関連 2020-03-18付）

　道立図書館は、新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴う道内市町村立図書館等の開館状況をまとめた。令和２年３月１２日午後５時現在、１７９自治体中１１２自治体で臨時休館。休館中の対応として、予約資料の貸し出しや、子ども向けの宅配サービスなどを行っている自治体も紹介している。

　調査は、各自治体・図書館のホームページや道図書館ポータル、電話での聞き取りによるもの。

　１７９自治体中１１２自治体で臨時休館の措置をとっており、管内別にみると、空知で１１、石狩で８、後志で１４、胆振で１０、日高で５、渡島で９、檜山で７、上川で８、留萌で４、宗谷で８、オホーツクで１１、十勝で８、釧路で４、根室で５自治体となっている。

　開館中の各館における対応内容をみると、通常どおり開館している自治体もあれば、イベントの中止または延期、閲覧室等の利用の一部制限、休校に伴う子どもの利用制限など、館内サービスの制限・縮小を行っている自治体も。

　臨時休館中の対応内容をみると、貸出期間を延長している自治体や、予約資料の受け取りや電話等での予約サービス、レファレンスを実施している自治体、日曜のみ開館し、貸し出しサービスを拡大している自治体など、様々な対応がみられる。

　また、学校などの臨時休業で在宅時間が長くなっている子どもの家庭における読書機会の確保と充実を目的に、図書の宅配サービスを行っている自治体も。

　南幌町では、町内で小・中学生の子どもがいる家庭に１回につき１０冊以内の図書を宅配する子ども向け図書の宅配サービスを実施している。

　根室市では、１８歳までの子どもがいる家庭に１人１０冊まで本を宅配する「宅配サービス（こども向け）」を実施。羅臼町でも、１０日までの受付で１８歳以下の子どもがいる家庭を対象に「図書無料配送サービス」を行った。

　滝上町では、町内在住の小・中学生を対象とした子どもの本お届けサービスのほか、家庭学習支援として読書体験創作コンテストも開いている。

　調査結果は道立図書館ホームぺージ上で公開している。

(コロナウイルス関連 2020-03-18付)